随想  


              縁と絆について
  昔から「袖振合うも他生の縁。」といわれていますが、小さな出会いを大切にしていると、次々と不思議な縁が
縁を結び、貴重な絆がうまれることを実感しています。
 

 1999年。初めてネパールのバンディプールにあるノートルダムスクールを訪れた時、偶然出会った山梨大教授のネパールの家庭料理の本も出版してられる山田英美さんに会いました。同行の京都ノートルダム女子大学長の梶田氏とは学生時代カトリック研究会で顔なじみで30年以上ぶりの奇遇のようでした。「ポカラに行くならハンディキャップを持つ子ども達のケアをされている大木神父様を訪ねなきゃね」と言われて何も予備知識も無くシシュビカスケンドラを訪問しました。それが無ければ現在の私はないと言えるかもしれません。その時初めて神父様にお会いし「六甲学院で教えたことがあります。」と六甲卒の夫を慌てさせて話も盛り上がりました。又、宮内恵子さん、シスター片岡にもお会いしました。たしか広島学院のご父兄と記憶していますが山田幸子さんも訪問されていて、その時一緒に写した写真をお送りしましたら、お礼に倉光誠一先生の「ヒマラヤの麓にて」の本を送ってくださいました。そこで先生のことを知りました。

 その後ラリグランスクラブを立ち上げることになり、厚かましくも倉光先生に直接電話をかけご助言をお願いしましたら,それは又ご丁寧にご親切に力になってくださったのが、いつの間にか私が勝手に先生をラリグランスクラブの顧問の様に考えさせて頂くようになった始まりです。

 先生がラリグランスクラブ通信をホームページに立ち上げる事を勧めてくださり、ポカラの会のホームページをを管理されている太田路子さんのご尽力でここまでになりました。太田さんはお忙しい中、無知な私の面倒を本当によく見てくださっています。感謝にたえません。

 先日は爽やかな澄み切った青空のもと折井恵子さんと楽しいひとときを過ごしました。諏訪湖のほとりの公園に『足湯』という温泉の小川が流れているのですが、私達は小川の端に座り込み3時間も足をひたしておしゃべりを楽しみました。 思えば折井さんとも不思議な御縁でお知り合いになりました。折井さんは大木神父様がネパールに渡られる前から神父様をご存知でずっと蔭ながら信州から神父様を支えてこられた方なのです。 

 3年前に夫が退職して以来、4月中旬から11月中旬までは信州蓼科高原、冬場は神戸という生活をしていますので必然的に私の生活パターンもその様に変わってきました。人から羨ましがられていますが私は親しい友達や孫達と遠く離れ、いくら大好きな自然豊かな信州にいても寂しくなることも多いです。そんな時折井さんがまるで神様から遣わせられたように現れお友達になりました。

 ポカラの会は広島学院ファミリーが主に支えておられるようです。ラリグランスクラブは私の友人と母校のノートルダムファミリーが支えてくださっていますが、ラリグランスクラブが支援しているバニヤタール村のジェームス神父は大木神父様の所属される同じイエズス会でその村にノートルダムが保育園を設立し,イエズス会とノートルダム修道会との間に接点ができたことが何だか不思議な縁と感じます。又、夫の母校の六甲学院もイエズス会でで同窓会グループの六甲イレブン会が縁を感じて寄付をしてくださったりネパールにジェームス神父を訪ねてくださる方もあったりして、どんどん輪が広がっていくのが実感できています。

 又.バニヤタールの婦人達に教えて編んでもらった「襟マフラー」をフェアトレード『サマサマ』の代表鈴木誠也氏が取り扱ってくださる事になりました。彼はなんと広島学院に2年間在学し六甲学院を卒業された方でそのお店は神戸の私の家から歩いて行けるところにありました。

  9月28日は秋晴れの中ノートルダム女学院でバザーがありラリグランスクラブの商品を並べました。日本の少女達の善意がバニヤタールの子ども達に伝わる機会を作れて本当によかったと思っています。

 俗に「小さな親切、大きなお世話。」とも言われますが、「小さな出会い、大きな絆」と考えて、これからも心のアンテナを張り小さな出会いを大切にして往きたいです。

 楽しい談話について

気のあった同志が集まって、あれこれお喋りするのが好きです。美味しいお茶にお菓子があって。
又、少しのアルコールを嗜みながら、やいのやいのと議論するのも楽しい。
でもここで考えてみたいのが、みんなが楽しめたかどうかということ。
息子が若いころ(今も若いですけど2児のパパ)デートから帰ってきて「あ〜楽しかった!」とつぶやいた時、
私は言ったことがあります。
「お話のキャッチボールが出来た?」と。自分一人の独演説をぶちまけた時もとても楽しかった気がするものです。
相手が聞き上手で
「ホー」「なるほど」「それはそれは」なんてあいずちをうってくれるものだから、ますます増長して喋りまくる。
話のキャッチボールが出来るには、お互いのボールをよく見なければならないし、変化球も受け止め、
キツイボール、ゆるいボールを取り混ぜながら「お〜!ナイスキャッチ」「バシッ」。
楽しいですねえ。