ネパールの自然、文化に触れるための小さな旅日誌


今回のツアーは、カトマンズ→バンデイプール→ポカラ→タンセン→ブドゥワル→ルンビニ→チトワン→カトマンズ の3泊4日の旅でした。

3/6(木)
 いつものように早朝6時半からのミサ。そして美味しい朝食。部屋で旅の準備をしていると、他所でのミサから戻ったFr.Jamesがやってきて旅の諸注意をされた。とにかく最後の日はのんびりしすぎず日の明るいうちに戻らないといけないと力説される。すっかりお父さん化しているFr.Jamesがおかしかった。
 10時半。運転手のビカスとポカラのベテランボランティアの宮内女史、案内人のMr.Motiと私たち2人。小さい車にギュウギュウ詰めになり元気に出発する。
 2時半頃、懐かしいバンディプールに着く。バンディプールは2年の間にすっかり活気を失い閑散としている。スマナやスマナのお姉ちゃん、先生方にもお会いするが時間が無く早々に失礼する。ノートルダムスクールの再開校を熱望する。
 夕方6時半ごろポカラの宮内女史の家に着く。モモやカトマンズで仕入れた鶏の燻製や久しぶりの日本食をご馳走になる。ネパールに来て初めてお風呂にも入らせてもらい明日からの予定に備えて就寝。

3/7(金)
 7時の朝食後、「Fly of Fun」 のため飛行場へ。Fry of Funというのはハングライダーにエンジンのついた2人乗りの乗り物で、それぞれパイロットに命を預けて乗り込む。残念なことにポカラは靄がかかって山は望めず15分のポカラの街を天上から眺めるコースにした。ネパールの風を身体いっぱいに受けて楽しんだ。降りた後2人とも興奮して、この次はヒマラヤ遊覧だと口々に言い合った。
その後宮内さんが働いているジョティケンドラ(託児所)を見学し、大木神父のハンディキャップ施設シシュビカスケンドラを訪問する。容子もハンディキャップの子供たちの体操に加わって連続倒身前転を披露。
1時半ごろタンセンに向かって出発。タンセンは中世の面影を残す古都である。Mr.Motiはここのハイスクールを毎日往復4時間歩いて通い主席で卒業されたそうで、ますます尊敬してしまった。Fr.Jamesから紹介された聖カピタニオ女子修道院を訪ねた。インド人のシスターたちが歓迎してくださりお茶をいただき、インドのカンカチコンに硬いごままぶしのお団子型クッキーを結局噛み切れぬままティシュに包み大笑いしながら辞す。予約してくださっていたホテルに行く。

3/8(土)
今日は土曜日なので7時半からのミサに与るため修道院へ行く。インド人のFr.Aran Pinto の司式だったが、彼はバンディプールのノートルダムにいたことがあるとかで、共通のシスターたちを知っていてうれしくなる。8時ごろから修道院の美味しい朝食。ホテルまでSr.Bernardと一緒にもどるとシスターが宿泊料全額支払ってくださりびっくりした。
この日は女の子のお祭りというので、お菓子を買い貧しいカーストの人々が住む所まで届けるというシスターを送っていく。そこでは庭先で木造りの車輪のような形の大きな手回しろくろを回し、大きな壷をダイナミックに作る所を見せてもらったが、素朴で見事で感動する。
タンセンの街にもどり、名産の真鋳の水差しとダッカ(織物)を買う。その後Mr.Moti の奥様のShantaさんの実家があるブドゥワルに行く。Shantaさんのお父様たちの歓迎を受け昼食をご馳走になりルンビニに向かう。 ルンビニは仏陀(釈迦)の生誕の地です。ルンビニは世界の仏教徒の巡礼地になっているのだが、日本で流行のテーマパークのようでヒンズー教がほとんどであるはずのネパール人観光客が多かった。新しく完成した日本のお寺で日本人のお坊さんに日本茶を淹れて頂きお話を伺う。広島から移した平和の火、中国寺、ミャンマー寺などを見学してから釈迦生誕の地を印す石を見、シッダールタ池の側にある菩提樹の巨木にはためくタルチョーを仰ぎ見て感慨に耽りました。
その後Mr.Motiのお兄さんの家に寄りここでもお茶を戴きお腹がタプタプになりながらチトワンのスファルさんの実家に向かう。宿泊させてもらうスファルさんのお姉さんの家に着いたのは夜中になってしまったが、ここでもお茶をよばれお姉さんの子供たちと少しお話をしてから就寝。長い1日だった。

3/9(日)
パンの葉包み(?)をつくっている  蚊帳つきベッドで快適に眠れた。Mr.Moti の弟のアナンダさんやスファルの弟やその友人と近くに新築されたというガン専門病院まで散歩をする。ネパールで初めて目にした立派な鉄筋コンクリート造りの病院である。インドのお金持ちや特権階級の人々がいっぱい来るとのこと。道の途中でパンの葉とかいう何だか得体の知れないハーブやジャムっぽいものを肉厚の葉っぱで包んだものを彼らが口々に食べたいといって買って私たちも口にいれた。サイズは大きな梅干位で頬っぺたに置いてくちゅくちゅ噛むのです。食べないで最後はカスカスになったのをペッとだします。口の中は真っ赤になります。何だか凄く疲労回復に利くような酸っぱくてハーハーするような不思議なものでした。
 チトワンでは有名なジャングルなどには行かず.Motiさん関係の家を訪ねてすっかりリラックスさせていただく。
 お昼頃にはカトマンズをめざして帰路につく。途中、魚料理で有名なナレクで魚のから揚げピリカラ料理をビールと一緒に食し満悦。
 7時。薄暮の中Fr.Jamesの言いつけどおり、St.Xavierにもどる。この日は修道院長のFr.Markの誕生日で、バースデイケーキにもありつけ、小旅行はハッピーハッピーのうちに幕を閉じることができた。