働く少年少女

私の名前はサゥプナです。12歳です。
ここのゲストハウスに住み込みで働いています。
学校には行っていません。
家はポカラにあります。
お給金?月に400ルピー(約700円)です。
何に使うって?
お母さんが月に1度取りに来るので全部渡します。
兄弟は7人で3番目。
仕事はお客さんが多いと大変だけれど辛くないです。
食事はお客さんが済んでから食べます。
朝は床の拭き掃除から始まります。
夜はお客さんの食事の後片付けをして終わります


J神父がサゥプナっていうのはネパール語で<夢>という意味ですよ。と教えてくださいました。
朝6時に起きたらサプナが床の雑巾がけをしていました。ディズニー映画のシンデレラのようでした。






街道筋の食堂で

名前はなんていうの? ・・・・・。

歳はいくつ? ・・・・・・・。
歳?知らないねえ、と店主。
12歳ぐらいでしょうね、と私達。
家は何処? ・・・・・・。
学校には行ってるの? ・・・・・・。
この飴あげるよ。 ・・・・微笑・・・・。
裸足で働く利発そうな男の子。

パタンの玩具屋さんで店番をしていた姉妹です。名前はラミタとサンギータ。
木で作った動物のジクソーパズルを売っています。(後ろの棚にあります。)
お姉ちゃんは12歳。妹が10歳。この店を訪ねたのは2回。
1度目はお姉ちゃんだけでした。英語で応対が出来ます。
値引きの交渉、領収書の作成。見事にさばきます。
St.Xに玩具っを持ち帰ると持ち帰るとSがこれはバザーで売れるというので再度訪問。
すると今度は妹がいたのですが、何と姉を上回る気の回り方!
男の大人に指示します。
勿論学校へ行っています。プライベートスクール。
数学が一番好き。英語は私にとって簡単すぎる。将来は医者になりたい。
お店の手伝いも出来、勉強もよく出来る女の子が1部に育っています。

ネパールの男と女の役割
男は家で女より偉いとされています。
掃除、洗濯、料理、水汲みなど家事一切は女の仕事です。
男は稼ぎに外で働きますが女も働きます。失業中の男が多いですが其の場合家で女の手伝いはしません。家の前でぼんやり立って道行く人を眺めたり男同士でおしゃべりしたりしています。そんな訳で男の子に家のお手伝いの躾けはしません。女の子には家事の躾けをします。
面倒を見てくれる女がいない場合は男でも自分で家事をします。例えば下宿している男子大学生。でも下宿の部屋がめちゃめちゃになっている人ときちんとしている人と両方います。
でも結婚したらどちらのタイプも全部奥さんまかせで動きません。生理中の女は料理を作ることができません。というか作らなくてもいいというか、、。
亡骸を荼毘にしたり、生贄の鶏の首をはねたりするのは男です。それは聖なる仕事だからです。そう言えば日本でも亡骸を納めたお棺を担ぐのは男でしたね。
男の方がえらいと錯覚して威張っている男は日本にもいますし、ネパールと日本は大違いと思って書き始めましたが同じとも思えてきました。

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