** 2013.8.12 . 発行 **
☆ カトマンズ、ありふれた街角の情景 ☆ 2013 .3 photo by Sonoko
カトマンズは今雨期真っ最中です。
一日に一度は雨が降り、最高気温は29度ぐらい。
雨が降ると涼しく雨が上がると暑い毎日だそうです。
日本は大変。秋田の大洪水。40度を越す地域が増えてどうなるのかしら。
右往左往しながら今の生活を工夫しながら前向きに生きていくしかないですね。
ラリグランスクラブもがんばっています。
今回の通信は100回目の報告となりました。
お楽しみください。
目 次 ( content )
1 | ラリグランス通信100号を記念して 山田英美 記 |
2 | クラブがサポートする 奨学生の今 report by Moti Ghimire |
3 | ラリグランスクラブ日本での活動 |
4 | ネパール からの ニュース report by Moti Ghimire |
5 | ネパールの家庭料理 by Shanta Gimire |
6 | あ と が き |
ラリグランス通信100号を記念して、クラブ創立以来応援していただいている山田英美先生からコメントを頂きました。
*** チップレドンガ *** ラリグランス代表の五十嵐園子さんから、ホームページNo.100記念号に一筆寄せてほしいと頼まれたときに、園子さんとのそもそもの出会いを改めて認識したのですが、それは、京都ノートルダム女子大生のグループが1999年にバンディプール村のノートルダム・スクールを訪問された折だったとのこと。私は、彼女とはもう半世紀ほども前からの知り合いのように感じていましたので、付き合いの歴史はそう長くはないということに、むしろ驚いている次第です。それはおそらく、彼女の率直で裏表のない、出し惜しみをしない人柄のせいだろうと思います。波長の合う人にはどんどん自分を開示して、人間関係のネットワークを広くまた密に編んでいかれる資質と行動力…それには脱帽するばかりです。また、イエズス会の大木章次郎神父様がポカラにいらっしゃるから是非お会いなさいよ、と紹介したのも私だったと言われましたが、以来、彼女のほうが奉仕活動上でのつながりを強くされているように聞き及んでいます。 二十年以上前になりますが、私は在外研究の地として中央ネパールの小高い山の上にあるバンディプール村の、シスターたちが幼稚園一クラスから創設して働かれている学校を目指していました。そのおり、ポカラの大木神父様を訪ねようと道順を訊いたところ、「メインストリートの『チップレドンガ』のところから、西のほうへ歩いてくると云々…」という説明を受けました。私がわかるわずかなネパール語の中で、「チップレ」というのは、比較的早くアタマに定着した言葉です。バンディプール村で出会った巨大なナメクジ(日本名はバナナメクジ)のことを「チップレギラ」といい、「チップレ」とは「つるつる」とか「ぬるぬる」の意味で、「キラ」は「虫」のことだと住人に教えてもらっていたからです。「チップレドンガ」は「つるつる岩」だとすぐにわかりました。たしかに、子牛くらいの黒光りする岩が路傍に寝そべっている場所がありました。人々が永年にわたって撫でたせいでしょうか、表面がつるつるピカピカになっています。そこを目印にして、方向音痴の私でもポカラの街路図を思い浮かべることができるのです。 …大木神父様は、永年にわたるネパールでのすべての仕事を神に捧げて先年帰国されました。そういうこともあり、ここ何年間かはポカラまで足を運ぶ動機が弱まっているのですが、きっとあのチップレドンガは街路に健在で、これからもネパールの人々の暮らしと往来する人々を黙って見守っていくのでしょう。 変動する社会の中にあって、不動普遍のもの、それはもっと超自然に求めなければならないかもしれませんが、不動の存在の象徴として、現存する「形」を手がかりにすることはできます。ラリグランスの活動も、普遍のものが――たとえば箱舟のような器として形成されているような気がします。関わる人々が立てる波はさまざまではあっても、舟を目的地に運ぶための波の方向は定まっていなければなりませんね。ホームページ100号から、さらに新たな漕ぎ手や風が加わって、ラリグランスが人々の幸せを運ぶ丈夫な箱舟であり続けますように、祈っています。 山田英美 (甲府市在住・身延山大学教授) |
★ Saritaがアスレティック大会で優勝しました
カトマンズで障害児たちのアスレティックスポーツ大会が2日間にわたって開催されました。
その競技は、ソフトボール投げ、走り幅跳び、リレー競走等です。
障害児童はネパール各地から集まりました。
ラリグランスからは、マニシャと新入生のサリタが参加しました。
マニシャはリレーに、サリタはソフトボール投げに出場し、サリタが一位になりゴールドメダルを勝ち得ました。
サリタは家族からの支援がなかったため、1学年下がって勉強しなければならなかったのですが、この度、ラリグランスの支援があってこそのこの金メダルが、彼女の学年を取り戻すための良い体験になりました。
彼女は大変幸せな気持ちになり学年を取り戻すために一生懸命勉強に励んでおります。
★ Samanaの退舎
前通信で紹介したばかりの、新寮生のSamanaが退舎しました。
プロフィールで紹介しましたが、彼女には心身症の妹がいて、この度妹も一緒に学校に迎え入れてもらえることになったからです。
お友達が減って残念ですが姉妹で学校に通えることは喜ばしいことなのでよかったです。
★ LSGでの教育支援
学校で行われる授業は点字でおこなわれるのではありませんから、マニシャたちは健常児と同じ条件で勉強をしなければなりません。
私たちは通常の教科書を使って出される宿題を助けるためにマシシャたちを手伝ってあげる必要があると考えました。
そこでそのための教師を雇い毎日夜の2時間見てもらうことになりました。
音楽の勉強は2週間ごとに続けられています。彼女たちは日々の学習に加えて音楽の勉強も楽しんでいます。
(写真左端の小さな子は寮母さんの娘のクリパちゃん。みんなでバスで学校に通っています。晴眼児なので不自由なお姉さまたちのお手伝いを良くしています。
★ シリスティとビシャルの成績は順調です。
★ 心配していたビシャルも落ちついてきました。
★ アシャの成績はまだ本調子ではないですが、来年のSLC試験を控えて気力だけは持っています。でも弟のアヌプは全く落ち着いて勉強する所に行きません。
勉強に意欲を失った子供についての奨学金支援のことは、これからの課題です。
★ 視覚障害者のスナ、マニシャ、サリタの成績は立派です。
8月11日。日本各地で40度にちかい猛暑が続く中、蓼科高原の恒例のフリーマーケットに参加しました。
高原でも、今年最高の27度にもなりました。
今年はだれも手伝ってくれる人がいなくて一人で頑張りました。
貫禄のある夫がシートに座ってくれていたのが、プラスになったかも、、。
手作りの蓼科ラベンダーポプリを中心にしました。
でも去年買ってくださった方が「まだ良い匂いしてるわよ、、」と言って買ってはいただけず、かえって高級ショールが人気で売り上げが去年より2割もアップし52700円になりました。
別荘の皆様ありがとうございました。
★ BON 様 代表:田村清子様。
BONは、夙川駅前にある、ニューウェイズ化粧品、トラピスト修道院製品、オリジナル洋装品などを扱っておられる可愛いお店です。
夙川駅は、映画にもなったおしゃれな所です。
7月末、出来立てほやほやのラベンダーポプリを買い取っていただきました。
ご寄付をありがとうございます。
★ 匿名希望 様 2名
ネパール教育支援のために使わせていただきます。
ありがとうございました。
reported by Moti Ghimire
ジャグリチナガール地区(モティさんの住宅地域)でのSLC試験合格者が評価されました。
ジャグリチナガール地区で今年はSLC試験でトップ(80%以上)の成績をかち得た7名の学生が、地区の行事で表彰されました。
他6名も、他の学科でPh.Dの成績を得て表彰されました。
私たちはこの地区だけではなく、周りの400世帯の行事にも関わっています。
教育相のマンダヴ ポウデル大臣がそのような行事に来賓として招かれ、彼の所見を述べました。
この5年來、私はこの地区長をして働いています。
(左写真はメインゲストの大臣と隣がモティさん)(右写真は集まった地域の人々)
8月1日。政府は鶏インフルエンザのウィルスを広げないために、1週間の間、カトマンズに鶏を運び入れることを禁止した。
カトマンズバレー(カトマンズ・バクタプール・ラリトゥプール地区)の鶏商店は、1週間も鶏インフルエンザの影響で閉店を強いられた。
情報によるとカトマンズの90%の生肉店が閉店を余儀なくされてしまった。
カトマンズ地方では1日に2.5lakh kg の鶏が需要されている。
この禁止はマトンと他の肉を売る生肉店に恩恵をもたらした。
マトンと水牛だけを売る店が開店し、マトンの値段は1キロ700ルピー(約800円)から725ルピーに値上がりした。
(写真は鶏の販売禁止に抵抗するパーフォーマンス)
8月8日。禁止から1週間が過ぎ、政府は鶏をチェックし安全を確認できれば、鶏の取引の禁止を解禁すると発表した。
しかしどのようなチェックなのか?インフルエンザの安定には程遠いと、メディアからは批判の声が湧き起こり、ネパールの養鶏業界はゆれている。
野菜食が主なネパールでは、動物蛋白として鶏だけがご馳走として供されている。豚や牛は食べない。普通家庭ではお祭りやお客様があるとき以外は鶏も食することはなかったが、最近では何処の家も鶏料理は普通にご馳走として食卓にのぼり、街では鶏屋さんは何軒も見られた。1週間の禁止で鶏インフルエンザの解決にはならないと思うけれど、これからどうなるのかしら。私たちが渡ネの折には、殆ど毎日鶏料理を口にしていたがどうなるのかしら。たとえ鶏が解禁になっても食べるのが怖い。:五十嵐補足 |
私たちは毎年モティさんの家にホームステイさせていただいています。
モテイさんの奥様サンタさんの家庭料理は最高!
サンタさんのお料理をご馳走になった人はみんな口を揃えて美味しい!と感動します。
ネパールでは基本的に野菜を生で食しませんが、モティ家では生野菜サラダも供します。
野菜の洗浄には念に念を入れてなされます。
先ず、ゴミや土や虫などをテラスで点検し掃除し、次に流しできれいに洗います。
それから最後にはミネラル水ですすぎます。
私はサンタさんのお料理でお腹を壊したことがありません。
モティさんが、私たちに食べさせてあげようと衝動買いしてきた菜っ葉の掃除を、サンタさんとアヌちゃんがテラスできれいにしています。
急に献立が増え掃除も増え女性軍はお父さんの衝動買いをそんなに歓迎するものではありませんが、、、。
私もお手伝いしました。女性軍の微妙な気持ちは主婦の私はよく分かります。
でも、「キューピーお浸しの素」で和えた新鮮な菜っ葉のお浸しはとても美味しくて、みんなで感動しながらいただきました。
モティさんサンタさんありがとう!
ネパールでは女性が生理の時お食事を作りません。
家族のものが作ります。
モティ家ではこれまで夫のモティさんが作ってきました。
子どもが成長した今は、娘のアヌちゃんや息子のアキオ君が作る時もあります。
今日は、アヌちゃんもいないのでアキオ君が好きな音楽を聴きながら作っています。
ネパールの音楽ではなく、お気に入りのイギリスのポップスを聴いているとのこと。
アキオ君はデザインのセンスがよく、盛り付けもきれいにします。
写真は、いり豆を花形に切ったニンジンで飾りました。
。
☆キューリアチャールの作り方。(4人分)☆
材料 :
キューリ(2本)
ニンジン(1本)
ジャガイモ(中2個)
ニンニクの葉(4,5本)
ゴマパウダー (大匙1)
ターメリック
塩少々
マスタードオイル
唐辛子 ネティの種
レモン汁(大匙1)
1、ジャガイモを 拍子木に切り やわらかく茹でてザルにあける
2、キューリも拍子木に切る。(ネパールのキューリは皮が堅く種が多いので、皮を筋にむき種をスプーンでこそぎ取る。育ちすぎた日本のキューリもそのように処理をすればよい。)
3、ニンジンは細く千切りにする。
4、ニンニクの葉を1センチぐらいに切る。(ここでは、たまたまテラスにあったのを使ったので、日本では細ねぎの小口切りしたのを使えばよい。
5、1〜4の野菜をボールに入れ、塩少々、ターメリック(小さ1) ゴマパウダー(日本のゴマ粉は濃いので小さじ1ぐらいでよい)と一緒に混ぜ合わせる。
6、フライパンにマスタードオイル、唐辛子(日本では鷹の爪)とネティの種(ツブ胡椒でもよい)とを入れ焦げるぐらいに熱し、5に ジャ〜と注ぎいれ混ぜる。
7、レモン汁を加え混ぜて出来上がり。
ラリグランス通信が100号を迎えました。
1号を出した時はパソコンにも慣れず、ましてやホームページなど出来るわけないと思っていましたが
太田路子さんのご指導で、怒られながら頑張りました。
ホームページはさることながら、ラリグランスクラブもよく頑張ってここまで来ました。
未熟な私を呆れず親切に支えてくださった方々のお陰です。
これからも頑張りますのでよろしくお願い申し上げます。
*ラリグランスクラブは
*LSG(視覚障害児寮)の運営が始まり、寮の維持(借家代、寮母さん給料、光熱費、寮生の食費)に、年間60万円ほど経費が増えました。
*日本での事務経費は公益財団法人コープともしびボランティア振興財団からの助成金で賄うことが出来、皆様方からの寄付金とバザー売り上げ金は全てネパールでの教育支援活動に使うことが出来ます。
*スタッフ一同バザー活動に頑張りますが
ゆうちょ銀行 総合口座への振込み ATMによるゆうちょ銀行口座間の振込み手数料は無料です。 窓口で郵貯口座からの振り込みは手数料140円が必要です。 領収書の発行は出来ません。 |
記号14360 番号68422691 名義 : ラリグランスクラブ 口座の種類 :普通口座 |
ゆうちょ銀行 振込用紙を使っての振り込み メッセージを書くことが出来ます。 住所氏名をお書きください。領収書を発送いたします。 申し訳ございませんが振込み手数料が必要です。 (窓口での振り込み手数料:3万円未満120円・3万円以上330円) (ATMからの振込み手数料:3万円未満80円・3万円以上290円 ) |
振り替え口座番号 00960-7-244821 名義 :ラリグランスクラブ |
ホームページ制作 ラリグランスクラブ代表 五十嵐園子
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