** 2014.07/09 発行 **
☆ 2014年4月ネパール暦元旦のボダナート寺院(通称目玉寺) ☆ 2014.4 photo by Sonoko
大型台風8号の影響で沖縄地方は大荒れ。
今後は日本列島を縦断するとの予報があります。
皆様十分お気をつけ下さい。
ネパールは乾季が終わり雨期に入って連日雨が降っているようですが
市内は落ち着いているようです。
目 次 ( content )
1 | アシャ・タパの未来への展望 |
2 | LSG(視覚障害児寮)の様子 |
3 | 日本でのラリグランスクラブ活動 |
4 | あ と が き |
アシャとの出会いは2006年の事だった。シリスティを通わせている学校の校長先生がアシャのサポートを頼んだ。
父親はその4年前に他の女性と一緒になって家を出たままで、母親は1年前にアラブに出稼ぎに行ったきり音信不通となってしまった。
残された祖母と6歳の弟アヌプの3人で暮らしていた。
写真はその時の写真です。
生活費は祖父が軍人で亡くなったために祖母に支払われる月2000ルピー(当時約3000円、現在は2000円のレート)のみで、食べていくのが精一杯という環境である。
アシャは学年6番の好成績で勉強が大好きだけれどこのままでは貧困のために学校に通えなくなると、校長からの話しであった。
私達は直ぐに姉弟の学資支援を決めた。
モティさんが二人をバイクに乗せ制服を注文しに行った時には体中で喜びを表し、バナナを買いましょうか?と尋ねるとバナナより本が欲しいですと答えたということでした。
それから7年。
祖母は年を取り、母親からはめったに連絡もなく、2年ほど前に一度帰ってきましたが男に騙されたとかでお金もなくすぐに外国に姿を消してしまった。
そんなことでアシャは精神的にくじけそうになったりしたこともあったけれど、頑張り続け今年のSLC(高校卒業検定試験)を上位ランクで見事合格することが出来た。
ところがアシャが10年生を卒業しSLC試験も突破し次の進路を決めるときになって、なんと祖母が亡くなってしまった。
祖母の娘である母親は行方をくらませたままで、アシャと弟のアヌプは2人で暮らさねばならなくなった。
あてに出来るお金はゼロになった。
ラリグランスクラブの奨学資金制度はSLC試験に合格した時点でサポートを終えることになっているが、見放すわけには行かない。
アシャのたっての希望のマネージメントを勉強できるカレッジをモティさんが探し始めた。
弟のアヌプはしっかりものの姉のアシャに甘え成績は安定せず7年生に進学できなくなってしまった。落第である。
それで一つランクの低い学校に転校し7年生を始めることとなってしまった。
ラリグランスクラブ・カトマンズ駐在員のモティさんは事態の収拾に走り回ってくださった。
この最悪の事態をバネに姉弟2人で頑張ってほしいと思います。
アシャについてのモティさんからの報告
*Asha thapa, though going through the difficulties in life, have been able to complete her SLC with good results. A new opportunity has begun for her. She was in the state where she could not afford her education due to the poor financial condition. Laligurans club had been helping her since class 4. Her success with the result is great achievement for the club too. Laligurans had been supporting her not only financially but as a guardian too guiding her in every path, which can be taken as one of the factors for her success. She had been able to manage her studies while looking after her grandmother and her younger brother along with doing the daily household chores. She was very happy to get the good results for her effort. The only support they have is the Laligurans club. In Nepal, SLC is considered as an iron gate. It is necessary to pass the exam before continuing with the high school education. 394933 students had appeared for the SLC this year, from which only 173436 (43.92%) have passed. Among the passed examinees, 98777 (57%) were boys and 74659 (43%) were girls. Less than half the students were passed.
アシャは最大の難関であるSLC(高校卒業検定試験)に合格しました。新しい目的達成のための生活が始まります。 |
*アシャの高校卒業と進学先の決定 Asha admission for high school education
Students go for +2 education as soon as they are done with the school
education. Asha was admitted in Seabird International College at Bhaktapur,
Thimi. She has taken the course of hotel management. Her classes start from 20th
July 2014. I had to get busy for a while in her admission process, and thus was
late to send the report for home page update. ネパールでは高校(10年生日本では高1)を卒業したあと+2という2年間のカレッジに進学できるのが普通のコースです。 アシャはバクタブールのティミにあるシーバード・インターナショナル・カレッジに進学できるようにモティさんが取り計らいました。 ホテルマネージメントのコースです。7月20日からクラスが始まります。 ホテルマネージメントの勉強は、彼女が将来仕事を見つけるために大変役に立つので、モティさんはそのためのカレッジを探し入学許可を得るために奔走してくださいました。 写真は入学できることになったカレッジの前に立つアシャ。 |
*アシャが迎えた喜びと悲しみ
Asha thapa had been living with her brother and grandmother with great difficulty. Just three days after getting the result of SLC, her grandmother passed away. While she was delighted and celebrating the success of the result, she had to go through such a tragic moment in life. Asha has only her brother as her emotional support, and both are very young. According to the Hindu culture, the son has to perform 13 days long ritual when the parents pass away. Since no other relatives were present at the moment, Asha’s brother Anup had to perform the ritual. Asha had written a letter. I have typed the letter here and have also sent a photo of it.
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* アシャが手紙を書いてくれました。
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寮の子どもたちは全員勉強も順調に進み、進学できました。
期末試験の準備に忙しくしています。
先日モティさんからの連絡で、彼女たちが英語でアナウンスしてくれる電子計算機をほしいと願っていると知りました。
成る程!確かに必要でしょう。
計算が必要な数学問題を目が不自由なので筆算が出来ず大変苦労しているそうです。気が付きませんでした。
神戸ライトハウスの方に相談しどこに注文できるか教えていただき購入しました。
そしてちょうど日本に帰ってられたソムニードのネパール駐在員の池崎翔子さんにお願いし、6月末にネパールに持っていってくださいました。
例えば3+2とボタンをプッシュすると、「スリー プラス トゥー イコール ファイブ」と声が出ます。すぐれものです。
今回は池崎さんが快くお引き受けくださいましたが、思い起こすと多くの方がこれまでに色々なものを<お運び>してくださいました。
大勢の方々の協力があってこそ充実した活動が出来ていることを今更のように思い返していたことでした。
感謝!
寄付金拝受
* ノートルダム女子大学同窓会 様
5月25日、本年度もノートルダム女子大学同窓会より寄付金を拝受しました。
私が第1期卒業生のため、「あとに続く後輩達の手本になれるボランティア活動を伝えていってほしい」と期待されてのことで、責任重大しんどいのですが頑張ります。
* 匿名希望 様 3名
2014年4月から2015年3月までの支援金及び商品売上金は、
2015年度のネパール活動に活用するためにプールします。
神戸しあわせの村シルバーカレッジ 英語点字グループを訪問
6月23日月曜日。
神戸市立しあわせの村内にあるシルバーカレッジ<http://www.ksc-inet.jp/>の神戸英語点字グループから寄贈された英語点字本がLSG(Laligurans Sewa Griha 視覚障害児寮)の子供に喜ばれた様子を報告に行きました。
皆様が丹精を込めて作ってくださった本がどのように喜ばれたのかをパワーポイント画像を使ってお伝えすることが出来ました。
20名ほどの方達が熱心に耳を傾けて下さり、話も活発に弾んで、大変喜んでいただけ楽しい時間を持つことが出来ました。
今年も,しあわせの村シルバーカレッジの秋のバザーでラリグランスクラブのためにネパールグッズの販売を請け負ってくださることになりました。
心より感謝いたします。
(写真はグループから寄贈された英語点字本を嬉々として読むスナとマニシャ。後方本棚にはこれまでに寄贈された点字本が並んでいます。)
*ラリグランスクラブは
*LSG(視覚障害児寮)の運営が始まり、寮の維持(借家代、寮母さん給料、光熱費、寮生の食費)に、年間60万円ほど経費が増えました。
*日本での事務経費は公益財団法人コープともしびボランティア振興財団からの助成金で賄うことが出来、皆様方からの寄付金とバザー売り上げ金は全てネパールでの教育支援活動に使うことが出来ます。
*スタッフ一同バザー活動に頑張りますが
ゆうちょ銀行 総合口座への振込み ATMによるゆうちょ銀行口座間の振込み手数料は無料です。 窓口で郵貯口座からの振り込みは手数料140円が必要です。 領収書の発行は出来ません。 |
記号14360 番号68422691 名義 : ラリグランスクラブ 口座の種類 :普通口座 |
ゆうちょ銀行 振込用紙を使っての振り込み メッセージを書くことが出来ます。 住所氏名をお書きください。領収書を発送いたします。 申し訳ございませんが振込み手数料が必要です。 (窓口での振り込み手数料:3万円未満120円・3万円以上330円) (ATMからの振込み手数料:3万円未満80円・3万円以上290円 ) |
振り替え口座番号 00960-7-244821 名義 :ラリグランスクラブ |
ホームページ制作 ラリグランスクラブ代表 五十嵐園子