ラリグランス通信(つうしん) 119号

                    ** 2015/07/11 発行 **  
             
    

  

          カトマンズ王宮広場のバサンタプール ダルバール広場に 遺ったガルーダ像   2015.6 photo by Moti Ghimire



  この美しい石像は17世紀に1塊の石から彫られた珍しいものです。

  ガルーダという鳥人でビシュヌ神の乗り物という。

  片膝をついた形は人類を賛美する姿勢です。

  合わせた手のひらはナマステ。

  後方に見える9段の階段はダルバール広場最大のシバ寺院の基壇であり、上部に寺院がありました。

  左の写真は地震の2週間前に訪れた時に撮った写真です

  シヴァ寺院は1692年にマッラ王朝下にバクタプルの皇太后によって建てられました。

 上部の寺院が消失したのです。


ネパールを襲った震度7.8の大地震、2週間後に起こった震度7.4の余震。

2ヶ月たちました。

118号でお知らせしたように、多くの方々から寄せられた義援金は

ラリグランスクラブと関わりのあった方々への緊急支援と、

地震で学校に行けなくなった子どもへの教育支援金として役立たせることになりました。




目  次 ( content )

 1
ネパールでのラリグランス活動
 2 日本でのラリグランス活動
3 
 あ と が き





1 ネパールでのラリグランス活動

  スカラシップの子どもたち
 
  アシャ・・・11学年の期末試験を終え、12学年が始まりました。

  シリスティ と  ビシャル・・・・・それぞれ進級し勉強が順調に進んでいます。

  スナ と マニシャ と アスミタ・・・・・LSG(視覚障害児寮)の生徒も新学期のテストが始まり勉強に励んでいます。

  サニタ・・・・・118号でお知らせした、4月から新しく迎えたサニタ。
           
           ラボラトリースクールの学習進度についていけないことが分かりました。

           転校することになるのか、学年をさげるのか考慮中です。

          

 震災被災児教育プロジェクト発足

2人の生徒の支援が決まりました。

 Dipesh Dahal(デイペシュ・ダハル)君

 *ラリグランス バチカ スクール 5年生

 *壊滅的な被害を受けた古都バクタプールに住んでいます。

 *父親には土地もなく家で一緒に住めません。

 *学校の寄宿舎に入って勉強を続けたいというディペシュの希望を聞き、ラリグランスクラブが支援することになりました。


 *貧困のために学費は免除されていますが、ラリグランスクラブから、寄宿舎費用月6千円と教育にかかる経費(制服、教科書、文房具など)を支援します。

*SLC(高校卒業認定試験)を受験するまで、あと6年間サポートします。



*父親(ラムクマル・ダハル)は家庭を顧みず酒を飲み働かないでブラブラしています。

*母親(デバキ・ダハル)が、力労働者として働いている。










                     


 Kaushila Gautam(カウシラ・ガウタム)ちゃん




 * ラリグランス バチカ スクール 1年生


 * 第2震源地に近いドルカの近くのラメチャップ村で被災しました。


 * 耕す土地もなくカトマンズに知人をたよって逃げてきました。


 * 父親(オム プラサド ガウタム)は働く仕事がないので、何か店を持ちたいなと考えているところです。


 * 母親(メヌカ ガウタム)が力労働者として働いています。


 * SLC試験受験まで10年間の教育支援をします。











2015年度のSLC(高校卒業認定試験)の結果

 SLC試験は全国の10年生(日本で言うと高校1年生)を終えた生徒が一斉に受験します。

 今年の受験生は405,338名受験し、合格者は192,267名という狭き門です。

 この成績が人生の進路を決めるという重要な試験です。

 本年度のSLCは4月19日から27日でした。

 4月25日に地震があったから最期の3日間はどうしたのでしょうか。

 今年はラリグランスクラブに受験生がいなかったから良かったです。

 合格者は新聞の全国版に発表されます。

 成績は4段階にわかれています。1,最優秀クラス 2,1級クラス 3,2級クラス 4,3級クラスです。

 ラリグランスからは去年アシャが受験をして1級に合格し、10年生の次の+2という仕組みになっている短大に進学できました。

 今年92%という最高得点をとった生徒はモティさんの息子アキオ君の通っている学校から出ました。アキオ君は来年受験です。

 ラリグランスクラブからはシリスティが受験します。

 これまでラリグランスクラブで支援した生徒は100%合格しています。

 ディペシュとカウシラもSLC試験合格を目指して頑張ることになります。

 貧困家庭の子、ハンディキャップのある子達が将来自立の道を歩めるようになるか否かの重要な試験です。

 
家が全壊したLSG家主のスニルさんのこと。

LSG(ラリグランス視覚障害児寄宿舎)に家族で避難している家主のスニルさんの家の再建を心待ちにしています。

まだ新築の設計が決まらないとのこと。

6部屋ぐらいある家を考えているとのこと。

それはそれは。

でも屋根はトタンで予算は80万円ぐらいとか。ええっ!地味すぎない?

仮設かな?

モティさんは屋根にするトタン板をラリグランスクラブから支援してはどうかと考えています。


2 日本でのラリグランス活動

  ネパール大震災義援金のご協力通信118号以降

☆ 長瀬三千子様   久萬田澄子様 

☆ 町田義之様

 京都ノートルダム女子大学ワンダーフォーゲルクラブOG会
    ( 関東支部【太田様 天野様 北村様 田端 大山様 篠崎様】)

☆ KSC(神戸シルバーカレッジ) 英語点字クラス 及び OB会有志 様

☆ 匿名希望様(2名)


    ネパール震災支援商品販売ご協力

 藤田妙 様    川勝宏子様   朝倉祐子様

 

  

                 

3 あ と が き


地震被災児の教育支援プロジェクトが始動しました。

ディペシュ君とカウシラちゃん。

苦難を乗り越え、将来に向けてしっかり勉強に取り組んでほしいと願っています。

8月5,6,7日に、蓼科高原別荘地にてネパール震災支援バザーを開きます。

案内チラシを、別荘事務所と温泉とパン屋さんと蕎麦屋さんに置いてもらいました。

前評判は上々。展示パネル制作に忙しくしています。

バザーが成功しますように!

 

 


         

*ラリグランスクラブは寄付金(きふきん)とバザー(など)売上金(うりあげきん)のみで活動(かつどう)しています。

   *LSG(視覚障害児寮)の運営のため、寮の維持(借家代、寮母さん給料、光熱費、寮生の食費)に年間60万円ほど経費が増えました。

   *2015年6月より、震災被災児童の教育支援も始めましたので、さらに資金が必要です。

   *日本での事務経費は公益財団法人コープともしびボランティア振興財団からの助成金で賄っています。

    皆様方からの寄付金とバザー売り上げ金は全てネパールでの教育支援活動に使うことが出来ます。

   *スタッフ一同バザー活動に頑張りますが皆様方(みなさまがた)(あたた)かいご寄付金(きふきん)をこれからもお(ねが)いしたいです。


ゆうちょ銀行 総合口座への振込み

ATMによるゆうちょ銀行口座間の振込み手数料は無料です。
窓口で郵貯口座からの振り込みは手数料140円が必要です。
領収書の発行は出来ません。

   記号14360 番号68422691 

   名義 : ラリグランスクラブ 
  
   口座の種類 :普通口座

ゆうちょ銀行 振込用紙を使っての振り込み

メッセージを書くことが出来ます。
住所氏名をお書きください。領収書を発送いたします。

申し訳ございませんが振込み手数料が必要です。

(窓口での振り込み手数料:3万円未満120円・3万円以上330円)
(ATMからの振込み手数料:3万円未満80円・3万円以上290円 
  振り替え口座番号 00960-7-244821

  名義 :ラリグランスクラブ

ホームページ制作   ラリグランスクラブ代表 五十嵐園子

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