ラリグランス通信(つうしん) 120号

        ** 2015/08/14 発行 **  
             
    

  

                         ボテカウワー村(スバシュ君の村)から眺めたヒマラヤ山脈      2015/04   photo by SONOKO    


ネパールを襲った震度7.8の大地震、2週間後に起こった震度7.4の余震。

3ヶ月たちました。

ネパールの公的復興工事は全く進んでいないそうです。

ラリグランスクラブでは私達の出来る範囲で必要とされている支援活動を着実にし始めました。

これまで培ってきた教育支援活動に加え

震災で教育から見放された子どもへの教育支援が始動しました。





目  次 ( content )

 1
ネパールでのラリグランス活動
 2 日本でのラリグランス活動
3 
 あ と が き



1 ネパールでのラリグランス活動

  震災被災児教育プロジェクト

 新しい奨学生

 Subash Ghlan(スバシュ グラン) 君

今年4月のネパール視察旅行で訪れた(通信116号参照)ボテカウアー村の紅茶農園の近くのサクーという村の少年との出会いがありました。


名前はスバシュ君で10年生。タマン族です。


震災で家が崩壊し、お隣の家のトタンで作った仮設の小屋で生活しています。


父親が亡くなり母親と弟との三人暮らしとなりました。


来年春のSLC試験(通信119号参照)合格のために猛勉強が必要です。
学費、SLC試験のための補習費用、生活費などをサポートします。





    
写真は生活状況を調べるモティさん と 仮住まいの中の様子。



                     


   
LSG(ラリグランス視覚障害児寮)プロジェクト

 新入寮生

通信119号でも少しお知らせしましたが、新入寮生アニタ・バニヤさんが決まりました。


SLCに最上レベルで合格した後、+2(短期大学)に入学する方法が分からず途方に暮れていたところを、友人(通信118号で載せたサニタのお兄さん)がモティさんを紹介してくださりLSGの入寮が決まりました。。

モティさんの尽力でLSGの近くのカレッジに入学も出来ました。
(写真は手続きを終えたカレッジの前で)

LSGにはすっかり溶け込みスナやアスミタと仲良くしています。

 


自己紹介を英語点字で書いてくれました。

 どんな人もそれぞれ違った人生を歩んでいます。私もこれまで色々問題を抱えながら生きてきました。

私の名前はアニタ・バニヤと申します。私はルンビニ(注:釈迦生誕地、ネパール南部タライ地方)に生まれました。
家族は6人です。

私は生まれつき盲目です。父と姉以外の弟と妹も盲目です。


私は目が見えなくても読み書きが出来るのではないかと気付いていましたが家は貧しく何も出来ませんでした。

ある日のこと道を歩いていた時バイクの事故にあいました。幸いに怪我はありませんでした。
バイクを運転していた人は私が盲目と気づきました。その時私は10歳でしたが、両親は学校に行っても盲目では読み書きは出来ないと思って私は学校に行っていませんでした。

運転手は盲目でも学校にいくと読み書きが出来るようになるんだよと教えてくれました。

そのとき10歳になっていましたがサンチ・ハイスクールに入学し4年生になるまで通いました。

ところが両親は学費を払えなくなり学校に行けなくなりました。でもしばらくしてある警察官のサポートでまた学業を続けられるようになり私は勉強にベストを尽くして頑張りました。

ところが10年生になった時、バスの事故に会い今度は重症でどうなるかと思いましたが、懸命に努力をしSLC試験にレベル1で合格出来ました。

でも+2のカレッジにどのようにして進学できるのか分からず、心配で暗い気持ちになっていました。

その時友達が問題を解決してくれたのです。

それがラリグランスクラブのモティ・ギミレさんとの出会いです。

そして今LSGに入寮し、近くのカレッジに入学の手続きもしてもらって勉強をはじめています。

ラリグランスクラブのメンバーには心からの感謝の気持ちでいっぱいです。

私は将来有望な人になることをお約束します。

ここでもう一度モティさんをはじめラリグランスクラブの親切な支援に心より御礼申し上げます。
  
       アニタ・バニヤ



2 日本でのラリグランス活動

 信州蓼科でのネパール震災支援バザー

8月5,6,7日と信州蓼科の別荘地でネパール震災支援バザーを開催しました。


チラシを管理事務所、温泉、お蕎麦屋さん、パン屋さん、レストランに置かせていただいただけでしたが、大勢の方がお見えになり、ラリグランス活動のこと、ネパール大震災の様子と支援活動について熱心に耳を傾けて下さいました。

  



お店も大賑わい。

 
     


パシュミナ(カシミヤ)ショールや麓の畑で栽培し作ったラベンダーポプリなども品質がよく市価より随分お安いので喜んで買っていただけました。


義援金に協力してくださった方もありました。


夫の温泉友達が足を運んで下さったおかげか,いつものバザーより男性の参加が多かったことも嬉しかったです。


皆様方のご好意を震災罹災児の教育に活かせるように頑張ります。


お手伝いは、スタッフの久堀洋子さん、別荘友達の森澄子さん、平井幸子さんです。

ありがとうございました!

  ネパール大震災義援金のご協力通信119号以降

☆ 瀧井優子 様   小谷操 様 

☆ 須田陽子 様   ☆ 井川伸子 様

☆ 三木靖子 様

 小梨平 江口 様

 京都ノートルダム女子大学同窓会
 様

☆ 匿名希望様(数名)


 

  

                 

3  あ と が き


ラリグランスクラブでは震災罹災児の奨学生をもう一人迎えることが出来ました。

また、視覚障害の奨学生もLSGに迎えることが出来ました。

皆様からのご支援のお陰で、少人数ではありますが、教育を求めている子どもたちの力になることが出来大変うれしいことです。

これからも暖かく見守りご協力をお願い申し上げます。。

 

 


         

*ラリグランスクラブは寄付金(きふきん)とバザー(など)売上金(うりあげきん)のみで活動(かつどう)しています。

   *LSG(視覚障害児寮)の運営のため、寮の維持(借家代、寮母さん給料、光熱費、寮生の食費)に年間60万円ほど経費が増えました。

   *2015年6月より、震災被災児童の教育支援も始めましたので、さらに資金が必要です。

   *日本での事務経費は公益財団法人コープともしびボランティア振興財団からの助成金で賄っています。

    皆様方からの寄付金とバザー売り上げ金は全てネパールでの教育支援活動に使うことが出来ます。

   *スタッフ一同バザー活動に頑張りますが皆様方(みなさまがた)(あたた)かいご寄付金(きふきん)をこれからもお(ねが)いしたいです。


ゆうちょ銀行 総合口座への振込み

ATMによるゆうちょ銀行口座間の振込み手数料は無料です。
窓口で郵貯口座からの振り込みは手数料140円が必要です。
領収書の発行は出来ません。

   記号14360 番号68422691 

   名義 : ラリグランスクラブ 
  
   口座の種類 :普通口座

ゆうちょ銀行 振込用紙を使っての振り込み

メッセージを書くことが出来ます。
住所氏名をお書きください。領収書を発送いたします。

申し訳ございませんが振込み手数料が必要です。

(窓口での振り込み手数料:3万円未満120円・3万円以上330円)
(ATMからの振込み手数料:3万円未満80円・3万円以上290円 
  振り替え口座番号 00960-7-244821

  名義 :ラリグランスクラブ

ホームページ制作   ラリグランスクラブ代表 五十嵐園子

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