バサンタプル村(ネパール北東部)にて 2010年4月 photo by SONOKO
1月もはや半ばを過ぎました。
寒暖を繰り返し現在は寒波で寒い日が続きます。
ネパールでも気温も下がり寒くなりました。
相変わらず燃料の流通は復興しないままです。
停電は今では1日13時間という厳しい毎日です。
ガスの供給も途絶えたままで人々は苦しい日々を過ごしています。
目 次 ( content )
1 | ネパールのようす |
2 | 日本でのラリグランス活動 |
3 | あ と が き |
燃料危機とたたかう国民
人々は政府には期待もせず諦めながら日々自給自足の生活を暮らしています。
燃料ガソリンの供給は殆ど無いに等しく、将来の見通しはつかず不安な毎日を送っています。
ガスの供給はなくなり、ガソリンは月に2~3回、バイクのためには5L,車のためには15Lです。闇の取引では1リットル200~350ルピー(250円~400円)だそうです。交通の機能は無くなったに等しいようです。
(写真は1月22日、ガソリンのために並ぶ人々。撮影モティ・ギミレ)
停電は一日13時間で、充電する時間も限られインターネット、モバイルも自由に使えず大変な状態が続いています。
ラリグランスの子どもたちとの連絡もなかなかスムーズに取ることが出来ない状態です。
ラリグランスクラブの子供達
4月に実施されるネパール教育最大の試験 SLC(10年生卒業認定検定試験)に、シリスティと 震災被災児カウシュラが受験します。
合格を目指し猛ダッシュです。
この試験に合格しないと彼等の将来はありません。合格率は35%ぐらいで大変厳しい試験です。
ラリグランスの奨学生はこれまで100%合格しました。
クラブからの奨学金支援は原則的にSLC合格までと決めていますが、カレッジに進学して仕事を得て自立出来るまで勉強を続ける必要があり、実際には10年生を卒業後も支援を続けてきました。
写真はベッドに座って楽しく語り合うLSGの仲良し子どもたち。
左から、アスミタ、マニシャ、アニタ、スナ。
みんな目が不自由とは思えない明るい表情です。
(2015/01/22 photo by Moti Ghimire)
LSG(視覚障害児寄宿舎)の問題
LSGの家主のスニルさんの家は地震で全壊し、LSGの1階で暮らしています。
新しく家を建てる計画をされていましたが、建築資材は値上がりし品不足で建築がいまだに出来ず、ラリグランスクラブから2年間分の家賃を前払いしてくれれば家を新築出来るが、、と言われました。前払い出来なければLSGを自分たちの住宅にしたいから2ヶ月で家を開けて欲しいと宣告されています。
2年分の家賃を前払いすれば2年間家賃は無料になるので、前払いは可能だけれど、この先また何かと要求される可能性もあるので、思い切って新しく借家を探すことにしました。
今入舎している生徒が1年後にSLC試験に合格しカレッジに進学するとなると、今の住所から通えるカレッジが少ないのでこれを期に引っ越しを考えるのが良策ではないかとモティさんからの提案もあり、早急に借家を探すことになりました。
といっても震災の影響もあり、ただでさえ視覚障害児のための借家となると貸すのを躊躇する人が多いので上手く見つけるのは大変です。
でも今のLSGが見つかった時のように、何かの縁があり見つかるのではないかと楽観視もしています。
良い借家が見つかるように祈っています。
国際防災・人道支援フォーマル2016に参加
1月20日 神戸市ポートピアホテルにて昨年4月のネパール大震災の復興のために日本が国際社会とどう取り組んでいけばいいかということを話し合うフォーマルが開かれるというので、久堀さんと二人で参加した。
ネパールからはネパール都市開発省のパドマ・マイナリ局長が招かれ、ネパールお役人さんの考えも知りたかった。
「復興は、生活環境向上の機会を貧困層にもたらすためのものでなければならない」「耐震性のある建造物を建てる必要がある、等など」というパドマさんの立派な講演(同時通訳、予め配布されたレジュメに添って)は、理想的なビジョンの展開に終わっていて実現するための具体的な考察が乏しかった。
日本からはJICA、アジア防災センター、国際復興支援プラットフォーム、兵庫県立大学防災教育センター、人と防災未来センターの代表の方々がパネリストとして発表された。
さすがに阪神淡路大震災、東日本大震災を体験され現地に足を運び研鑽されただけあって、それぞれが防災・復興への熱意を示され実現のための具体案を提言され応援したい気持ちになった。
しかしながら問題は、ネパール政府のあらゆることへの取り組みの不徹底さを目の当たりにしているので、日本からの復興支援案をどこまで理解し受け入れ実現されるのかおおいに疑問に思った。
ということで、今のラリグランスクラブのような【草の根的な小さな活動の中にこそ問題を解く鍵があるんだよ】と再確認して会場を後にした。
関西ネパールフェスティバルに参加
1月23日に特定非営利活動法人のAWEP(アジア女性自立プロジェクト)が主催する、関西ネパールフェスティバルに参加を求められ参加しました。
場所は芦屋市民活動センターです。
2015年4月25日に起こったネパール大地震の被害復興に支援活動を続けている関西地区の市民グループが一堂に集まり、ネパール文化に触れるイベントです。
ネパールから【ネパール人身売買サバイバー女性たちの自助グループシャクティ・サハムさん】を迎えての講話からはじまりました。
その後9つの市民グループからの短いプレゼンがあり、簡単な活動報告がなされました。
ラリグランスクラブかは短いプレゼンを発表し、ネパールグッズの販売をしました。
参加者は、自分たちのネパール支援活動を知らせたい、他のグループを知りたい、という目的で来られている方が多いので、販売活動はどこも不振でした。
ランチは尼崎市のネパールレストラン「パリジャート」のオーナーシェフによるダルバート(600円)とネパールティ(200円)が提供され久しぶりに美味しいネパール料理を頂きました。
最後にはネパールダンスで大変盛り上がりました。
ネパールに対する同じ思い入れをするグループと親しく交流が出来、力強い絆を感じて、楽しい一日を過ごしました。
AWEPのスタッフの方々、お疲れ様でした。心より感謝いたします。
寄付金のご協力
暖かいご支援、ありがとうございます。お役に立てさせて頂きます。
2016年新しい年を迎えました。
今日は大寒だけあってこの冬最高の寒さです。
首都カトマンズも寒さ厳しく、その上インフラの不整備で
暖房設備も交通手段もなく不自由な生活を強いられているそうです。
4月恒例のネパール視察旅行はもう少し落ち着くまで延期を検討しているところです。
*ラリグランスクラブは
*LSG(視覚障害児寮)の運営のため、寮の維持(借家代、寮母さん給料、光熱費、寮生の食費)に年間60万円ほど経費が増えました。
*2015年6月より、震災被災児童の教育支援も始めましたので、さらに資金が必要です。
*日本での事務経費は公益財団法人コープともしびボランティア振興財団からの助成金で賄っています。
皆様方からの寄付金とバザー売り上げ金は全てネパールでの教育支援活動に使うことが出来ます。
*スタッフ一同バザー活動に頑張りますが
ゆうちょ銀行 総合口座への振込み ATMによるゆうちょ銀行口座間の振込み手数料は無料です。 窓口で郵貯口座からの振り込みは手数料140円が必要です。 領収書の発行は出来ません。 |
記号14360 番号68422691 名義 : ラリグランスクラブ 口座の種類 :普通口座 |
ゆうちょ銀行 振込用紙を使っての振り込み メッセージを書くことが出来ます。 住所氏名をお書きください。領収書を発送いたします。 申し訳ございませんが振込み手数料が必要です。 (窓口での振り込み手数料:3万円未満120円・3万円以上330円) (ATMからの振込み手数料:3万円未満80円・3万円以上290円 ) |
振り替え口座番号 00960-7-244821 名義 :ラリグランスクラブ |
ホームページ制作 ラリグランスクラブ代表 五十嵐園子