ラリグランス通信(つうしん) 141号

 * * 2017/12/30* *



視覚障害に負けない仲良し3人組 

楽しかったコンピュータートレーニングからの帰り道  photo by Moti






2017年も終わろうとしています。

今年はネパールに行くことが出来ず残念でしたが

ラリグランスクラブに協力してくださるサポーターたちのおかげで

ネパールの支援活動を続けられています。

来年も頑張ります。

変わらぬご支援をお願い申し上げます。




目  次 ( content )

 1
ネパールからの便り

 2 日本でのラリグランス活動
3 
 あ と が き





  

1  ネパールからの便り
                

奨学生の様子

  視覚障害のアニタとスナとマニシャ


アニタスナマニシャはコンピュータートレーニングを始めています。

  

スナとマニシャは カレッジに通いながらの勉強です。

コンピューターのキーボードをうつと、音声が聞こえるようになっています。

またその文章をプリントアウトが出来るようになっています。英文です。

アニタはネパール語での入力をトレーニングしています。

コンピューターを扱えるようになると、ハンディを超えて自立の道が開けてきます。

共にトレーニングをうける仲良し友達も出来ました。

先日モティさんがトレーニングの様子を見に行き、トレーニングの後お友達も一緒にお茶をごちそうしました。

           

アニタの妹弟のこと

アニタの弟をLSGに住まわせようと前通信でお知らせしましたが、彼の友達とシェア出来るアパートがみつかったので、取りやめになりました。

かわりに視覚障害の妹が来年SEE(旧SLC)試験の後入寮したいと希望しているので妹の入寮を許可しました。

 

 ラリグランスクラブ・ネパール支部長のモティさん

 

 地域でのゴミの収集に取り組みました!



ラリグランスクラブ設立以来支部長として活躍してくださっているモティさんは約6年前から町内会長さんをされています。
ラリグランスクラブで培ったボランティア精神を広め信望を集め率先して地域発展のために活躍されています。

これまでにもネパールでの被災地への支援、献血運動などされてきました。

街にゴミが散乱しているのがいつも気になり、モティさんに家庭のゴミはどうなっているの?と伺うと自分たちは決まった日にまとめて出しているが有料なので守る人は少なく困ります。とおっしゃっていました。


せめて町内でだけでもゴミの収集を始めようと地域で初めて取り組んだ様子をレポートをしてくださいました。

地域の人たちとダンボールで分別のゴミの箱を手作りで作ったそうです。




 Awareness program on waste management in the community

There is no proper management of waste in all over Nepal. In Japan, there is a system of collecting decomposable and non-decomposable wastes, can and bottles, plastics and such separately.  But in Nepal, everything is collected in the same bin and disposed. A decade back, people didn’t even use dustbins, and just threw the wastes on roads. These days however, everyone collects the wastes at home and sends with the garbage man who comes regularly. Despite this, garbage is still seen on roads and public places. Looking at this condition, we started creating awareness in the community to use dustbins in public areas to keep the roads and surroundings clean. This has brought a good change in the community. A while back, in order to make the community members aware to separately collect decomposable and non-decomposable waste, we started the initiative from our house itself and suggested others to do the same. With an aim to teach the community regarding the waste management, our family and few of the neighbours started the action and collected the different types of wastes separately. We used different carton boxes and labelled them to collect the wastes accordingly. For a start, I personally labelled the boxes and provided to the neighbours and they too have taken a step towards proper waste management. We hope that with this initiative, a majority of the community members will learn something and contribute towards proper waste management and help in keeping the city clean.

ネパールにおいて、“正しいごみ処理”という概念はありません。日本では、燃えるものと燃えないもの、カンやペットボトル、プラスティック類、などの区分で、ごみを集めるシステムがあります。しかし、ネパールでは、全て同じ収集箱に集められ、処理されます。10年前、ごみ箱すら使いませんでした。ただ、ごみを道へ捨てるだけでした。しかし、最近では、家でごみを集めておいて、周期的に来てくれるごみ収集人に渡します。残念ながら、このシステムがあるにも関わらず、ごみは、公共の場所や道にまたまだたくさん落ちています。この状況をみて、道やその周辺をきれいに保てるよう、公共エリアにごみ箱を設置するように、我々は地域での啓発を始めました。 少し前に、地域の人たちに、燃えるゴミと燃えないゴミを分ける、という概念を分かってもらうために、我々の家が先頭にたち、他の家でもやってもらえるようにしました。地域の人たちに、“ごみの分別”を理解してもらう、という目的で、我々の家族と近所の人たちで、“ごみ分別”を始めました。我々は、いくつかの段ボール箱を用意し、分類できるように表示をつけ、そして、その指示通りにごみを集めました。まず初めに、私自身が作った分類箱を近所の方々に配り、彼らと一緒に、“正しいごみ処理”に向けた第1歩を歩み始めました。 この取り組みで、地域の多くの人たちが何かを学んでくれるきっかけとなればと思っています。そして、それが、正しいごみ処理にむけた取り組みとなり、さらには、町がきれいになっていってくれることを願っています。(翻訳 竹野史子)




 マラソン大会に参加しました!




長男のアキヲ君はラリグランスを立ち上げた時は4歳ぐらいで、私達と一緒にいつも貧しい村を訪ね、奨学生の子供とも分け隔てなく仲良く遊んだり勉強したりして育ちました。

今はネパールで有数の進学校、セントザビエルカレッジの2年生で有意義な学生生活を楽しんでいます。

先月カレッジ恒例のマラソン大会で入賞しました。このマラソンは「教育に恵まれない子どもたちのため」というスローガンで4年前から開催され、集まったお金は教育材料支援に使われます。
今年の参加者は障害を持った人を含め1800人でした。

距離は10キロです。

アキオ君は42分、30歳未満の部で20位。モティさんは57分、30歳以上の部で7位でした。

「子供たちの笑顔のために走ろう。子どもたちの夢のために走ろう」という素晴らしいメッセージを広め、モティさんは来年も多くの人の参加を募り参加したいと思っています。

 On 16th Decemeber 2017, Akio Ghimire (my son) and I took part in a mini marathon organised by St. Xavier’s College located in Maitighar, Kathmandu. The theme of the event was “Run for the Child Education”, which aimed to promote education for under-priviledged children. The amount of money collected through the event was planned to be spent on education materials for the underprivileged students and students from remote schools.   A total of 1,800 participants, including differently abled people took part in the marathon which started from the college at Maitighar at 7 in the morning. The total distance to cover during the marathon was 10 kms. Akio completed the marathon in 42 minutes securing 20th position among the participants under 30 years. While I completed the marathon in 57 minutes securing 7th position among the participants above 30 years. The college has been organising this event for four consecutive years spreading a good message Run for their smiles Run for their Dreams.’ I plan to participate in the coming years as well to be a part of the good cause and encourage others to do the same.


           

                        


2 日本でのラリグランス活動
  

 ラリグランスクラブ主催 本年度最後のバザー

11月12日 六甲カトリック教会チャリティバザー


ラリグランスクラブでの本年度最後のバザー終える。

張り切って準備万端。とても良い場所を提供していただき工夫をして前日からきれいに展示しました。

ネパールの生活困難者とハンディを負った子どもたちへの活動に、ご理解と支援の協力を求めて買っていただけるようにパネルの展示やタルチョ(経文を書いた幡)など飾りました。

ところが売上は過去最低の18,000円で疲れだけ残った感じ(涙)。

けれど落ち着いて考えてみると300円から500円前後の商品が4~50個ぐらいも売れたことになるなあと気づき、感謝の気持ちがふつふつと湧いてきました。

感謝感謝!


六甲教会バザーでは教会維持の目的の模擬店の他に、信徒個人が関わっているボランティアグループにも場所を提供してくださっています。

コンゴやパキスタンで活動されている修道院への支援グループや、日本では知的障害施設への支援のグループなどラリグランスクラブを入れて7つのグループが参加しました。

同じ志を持つものと机を並べての<お土産屋さんごっこ>という色合いもあってとても楽しむことが出来ました。

神様のお恵みに感謝します。

ありがとうございました。


       

  

 ラリグランスクラブへの寄付金

    ☆ 匿名希望者 様 3名

     奥尻フリーマーケットの売上  高沖泰子様

 ラリグランスクラブバザー品販売のご協力
 
   ☆  藤田妙 様    
                         










        



      いつも変わらぬ暖かいご協力に感謝いたします。

    本年度の売上金 寄付金は 2018年度の活動に役立たせます。







         


3 あ と が き


今年中に通信141号をアップできホッとしました。

モティさんからの英語レポートは竹野史子さんが翻訳してくださいました。

竹野さんはラリグランスクラブを立ち上げるきっかけとなったネパール訪問に一緒に行き

その後ラリグランスクラブを応援してくださっています。

その時は学生さん。今では2児の母。中学校の英語の教師で活躍されています。

英語翻訳はお手の物。助かりました。

皆様良いお年をお迎えください。



*ラリグランスクラブは寄付金(きふきん)とバザー(など)売上金(うりあげきん)のみで活動(かつどう)しています。

   *LSG(視覚障害児寮)の運営のため、寮の維持(借家代、寮母さん給料、光熱費、寮生の食費)に年間60万円ほど経費が増えています。

   *2015年6月より、震災被災児童の教育支援も始めましたので、さらに資金が必要です。

   *日本での事務経費は公益財団法人コープともしびボランティア振興財団からの助成金で賄っています。

    そのおかげで皆様方からの寄付金とバザー売上げ金は全てネパールでの教育支援活動に使うことが出来ます。

   *スタッフ一同バザー活動に頑張りますが皆様方(みなさまがた)(あたた)かいご寄付金(きふきん)をこれからもおいしたいです。


ゆうちょ銀行 総合口座への振込み

ATMによるゆうちょ銀行口座間の振込み手数料は無料です。
窓口で郵貯口座からの振り込みは手数料140円が必要です。
領収書の発行は出来ません。

 記号14360 番号68422691 

 名義 : ラリグランスクラブ 
  
  口座の種類 :普通口座

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メッセージを書くことが出来ます。
住所氏名をお書きください。領収書を発送いたします。

申し訳ございませんが振込み手数料が必要です。

(窓口での振り込み手数料:3万円未満120円・3万円以上330円)
(ATMからの振込み手数料:3万円未満80円・3万円以上290円 
  振り替え口座番号 00960-7-244821

  名義 :ラリグランスクラブ

ホームページ作成   ラリグランスクラブ代表 五十嵐園子

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