ラリグランス通信 161号
* * 2020/06/27 * *

新型コロナによるロックダウンで人影のないパシュパティ寺院    

             

日本では新型コロナウイルス禍の緊急事態宣言が

解除されたというものの、第2波感染の危険があり緊張が強いられます。

少しずつ日常の風景が見えるようになってきました。

ネパールでは依然としてロックダウンされたままで国の機能は膠着状態。

LSG(視覚障害児寮)の寮生とフェイスブックのメッセンジャーで話すことが出来ました。




目  次 ( content )

1 
新型コロナウイルス禍との戦い
ネパールで


 2
日本でのラリグランス活動


 あ と が き



  

            

      1 ネパールでのコロナ禍の影響

ロックダウンによる教育問題
            
報告モティ・ギミレ

 

 コロナウィルスの増加に伴い、ネパールはロックダウンが続いています。

 学校、大学、交通、すべてが止まっています。

 LSGの生徒たちは、それぞれの家庭に戻った状態です。

 Asmitaの12回生進級試験は6月に計画されていましたが、ロックダウンのために、延期されいつ実施されるかわかりません。。

Anitaの学士3回生試験も、まったく同じ理由で延期せざるを得ませんでした。

SunaManishaのカッレジ2年目卒業試験もまた、8月から9月ごろの予定が延期となってしまいました。

SEE試験(ネパール全国10年生卒業検定試験)は毎年全国で3月19日から30日に実施されますが、コロナ禍によりネパール政府より今シーズンの実施を断念するとの通達がありました。

インターナルテストで課せられるマークが、学生のグレード最終判定に用いられることとなります。


ラリグランス関係の生徒たちは去年好成績でSEEを受験しパスしていたので良かったです。

 ロックダウンのネパール国情

ネパールでは新型コロナ感染が急速に広がっています。

これまで8605人の感染が確認され22人が亡くなりました。

ネパールでの感染者のほとんどが、インドからの移動者です。

就業目的でインドに渡ったネパール人が大量にネパールに戻りつつあり、彼らがコロナ感染者と診断されています。

今のところ、ネパール南東、インドとの国境近くのタライ地方の人々の感染数が最も多いです。

現在はカトマンズの中心地バクタプールやラリットプールでの感染者数は非常に少ないのですが、ここに戻ってくる人々が増えつつあり。、このことがカトマンズにおけるコロナウィルス感染拡大のリスク増大の原因となっているます。



           

 


 フェイスブックで連絡が取れた仲間たち

通信160号でお知らせしたようにラリグランスの仲間とフェイスブックで連絡し合えるようになりました。

先週からスナ、マニシャ、アスミタ、シャルミラさんと英語による交信をしました。

今回はシャルミラさんとの交信をお伝えします。シャルミラさんはLSGの卒寮生で、全盲ながら難関の教師のライセンスをとり、公立小学校の教師として晴眼者のなかで立派に尊敬されながら働いています。


 Dear Sharumira!
 

ナマステ!

お久しぶりです。

恐ろしいコロナ禍のなか、いかがお過ごしですか?大丈夫ですか?

どうされているか心配しています。

今どこで生活していますか?

毎日何をしていますか?



Hi! Mam !

    
メッセージをありがとうございます。

    
今私は家族と一緒に暮らし快適に過ごしています。

   音楽を聞いたり小説を読んだり勉強したりしています

Hello!ナマステ!

   御返事ありがとう!

   ご家族皆安全でお元気であることが分かり良かったです。

   ところで、学校が休校になりお給料はどのようになっていますか?

   困っていませんか?なにか救助が必要ではないですか?
Hi.Mam!

   大丈夫です。お給料は支払われています。

   でも、お金を引き出しに行くことが出来ません。
貴女が安全にすごしていることが分かり嬉しく思いましたが、視覚障害を持つ身として晴眼者の人より遥かに苦労をしていると思います。

今回のロックダウンの中、大変な経験をしていると思うので、その体験のレポートを将来のために書いてKeepしておくことを勧めたいです。

世界は今大きく変わろうとしています。私達はコロナの後の世界に希望を持って立ち向かわねばなりません。

シャルミナさん自身のまた家族のこれからのこと、思うことを書き記しておきなさいね。

私達がお手伝いできることがあれば知らせてください。

            
 
        

   

   2 日本でのラリグランス活動

  
ご寄付御礼
 
    「コロナ禍の影響でバザーを計画できず大変ですね」と支援してくださる方があり感謝です!
  

    
 匿名希望者様 3名    

お寄せいただいた支援金は来年度活動に使われます。


ありがとうございます。ご好意に応えられるよう頑張ります。

                                

          3 あ と が き

 ・新コロナ禍の影響は弱者と貧困者がもろに影響を受けます。

 ・ラリグランスの子どもたちのことが心配でした。

 ・去年ネパールに行った時、 視覚障害でありながらスマホやパソコンを自在こなす姿を見て驚いていましたが、どのような設定が出来ているのか分かりませんでした。

 ・Facebookに アップしていることがわかり、メッセンジャーを使って交信ができました。

 ・160号でスナとの往復メッセージを載せましたが、今回161号で シャルミナさんとの交信を紹介しました。

 ・ネパールの国の様子はネットでも分かりますが、子どもたちの様子をリアルにお知らせできてよかったです。

 ・次号からはラリグランスの子どもたちの様子をリアルにお知らせできると思います。

 ・お楽しみに!


            

*ラリグランスクラブは寄付金(きふきん)とバザー(など)売上金(うりあげきん)のみで活動(かつどう)しています。

   *特にLSG(視覚障害児寮)の運営のためには、寮の維持(借家代、寮母さん給料、光熱費、寮生の食費)と教育費に年間110万円ほど経費がかかります。

   *2015年6月より、震災被災児童の教育支援も始めましたので、さらに資金が必要です。

   *運営費は年間約140万円です。

   *
本年度はバザーを開催できないため50万円程の収入減となります。

   *皆様方
かいご支援をこれからもどうぞよろしくおいいたします。


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ホームページ作成   ラリグランスクラブ代表 五十嵐園子

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