ラリグランス通信 174号


* * 2022/ 08/06 * *

                 

                              ニャタポラ寺院
 世界遺産の古都バクタブルの一角にあるネパール1高層の5重の塔を持つ寺院です。17世紀パペトリダマ王治世のときに建立されました。2015年の震災にも倒れなかったです。                  2022/7/13 photo by Moti ghimire

暑中お見舞申し上げます。

新型コロナ感染の不安な中、各地に豪雨を降らせた梅雨は終わり厳しい夏の到来です。

新型コロナウイルス オミクロン株の感染者数はこれまで最多となっていますが

街中の往来は緩和され、個人で身を守ることが我々に課せられた道です。

ネパールでも感染者が増えているようですがフェイスブックを見ると、自由に旅行を楽しんでいる方も多いようようです。

         





目  次 ( content )

1 
 ネパールの様子

 2
日本のラルグランス活動
 

 あ と が き







1 ネパールの様子         

  

    ヒンズー教による伝統的な葬儀    報告 モティ・ギミレ(英語原文は省略しました。)

久しぶりにみなさんこんにちは。

私の愛する母(97歳)の逝去と他の様々な理由のために、カトマンズを離れてブトワルにいましたので長い間ラリグラスクラブの皆様にに連絡することができませんでした。深くお詫び申し上げます。

ヒンズー教の習慣によると、父親/母親の死後、息子は13日間喪につき嘆くことを強いられています。

死後の葬儀は宗派により違うので、私が行ったヒンズー教の習慣に関する情報をレポートします。

                   

ヒンズー教の伝統では、葬儀は「最後の犠牲」を意味するアンティエスティとして知られており、遺体は川のほとりで火葬されます。遺体は火葬されるまでは家にとどまります。 通常、死から24時間以内です。家族や友人が遺族(哀悼者)が家を訪れ、哀悼の意を表します。

               

 

遺体を床に置く前に、牛糞を床に広げます。。水田のマット、毛布、敷物、またはウールの毛布を広げ、その上に遺体を南向きに足を南向きにして南北方向に横たえます。

 

亡くなった人の長男は、葬儀の杭の火を燃やすことから儀式全体の完了まで、すべての儀式を行う権限を与えられています。(葬儀のパイレ(ネパール語でチタ)は、葬儀の一環として遺体を燃やすために木で作られた構造です。やむを得ない事情により長男が儀式を執り行うことができない場合、末の息子がかわります。
              
                 
儀式を行う人は「カルター」と呼ばれます。カルター
(息子たち)は頭を剃ります。ひげと口ひげも剃り落とされ、爪を切ります。カルターの兄弟や孫、故人より若い家族も頭を剃ります。(注:街中で後頭部に少しだけ毛を残し髪をそった人をよく見かけましたが身内を亡くした方たちです。五十嵐

 

死後、一般的に体は洗われ、1枚の無地の白い布で全身(足を除く)を覆います。足を覆い隠し、竹のフレームに入れたままにします。

遺体は竹枠で作られ台に展示され、ゲストは遺体を見ることが出来ます。これは、亡くなった人に触れることなく、敬意を持って行われます。川が近い場合は徒歩で行き、遠くにある場合はバスなどで運ばれます。
   

        

故人の息子たちは、家から最後の儀式が行われる川まで裸足で行きます。。息子たちは膝と腕を覆う縫い目のない布の白い服を着ます。
         

 

川岸に着いた後、遺体は牛乳、蜂蜜、ギー、ヨーグルトなどの特別な成分で息子たちによって清められます そのほかは僧侶によっておこなわれます。この後、息子たちは遺体を抱きしめ、3回杭の周りを回り、南を向いて杭の上に置きます。金片を口の上に置きます、金片がない場合は、ギーの滴はトゥルシの葉の助けを借りて置くことができます。

出席者は、サンダルウッド、その他の木材、線香、または樟脳を遺体の上に置きます。

それから、カルター(息子の一人)は、死体 の頭の側から始めて、反時計回りに動くすべての側面からパイレを燃やします。

      

パイアを含む死体を燃やすのに約23時間かかります。 かれた後、焼けた場所はきれいにされ、誰もが川で入浴し、ヒンズー教の僧侶による、クリヤプトリ(息子)はピンダなどを与えます(ピシュナは、ヒンズー教の葬儀や祖先崇拝の間に先祖に捧げられたギーと黒ゴマを混ぜた炊いたご飯のボールです)

 

火葬後、ヒンズー教の喪の期間は1113日の範囲です。時間、場所、状況に応じて。クリヤプトリは白い布をまとい13日間1か所にとどまり、寝泊まりします。
 
ヴェーダの方法によれば、13日間毎日、ピンダが賢明なバラモンの言葉によって与えられます。 1113日間、誰にも触れることなく、自分で調理し、純粋な食べ物(塩なし)1食食べます。
             
                     


この期間(13日間)を通して、家族は家のどこかに花輪で飾られた愛する人の写真を展示します。この期間中は、訪問者も歓迎されます。遺族は喪に服し、その間、肉親は通常、家族の神社やその他の神聖な空間を訪れることは避けます。

              

伝統的に、家族は来年の結婚式やウパナヤナム(糸の儀式)のような縁起の良い儀式を行いません。

白い服を着て、1年間サットヴィク料理を食べる伝統があります。(サトヴィク食品とは、魚、肉、ニンニク、タマネギを含まない食品を意味します)。ヒンズー教の文化によると、ホテルやその他の場所で1年間食べることは禁じられています。家では純粋な食べ物だけを食べるのが伝統です。               



母が亡くなってから、私と兄弟たちも伝統に従って白い服を着てサットヴィック料理を食べています。 今、私たちの家には魚や肉がありません。

喪に服している間の私たちの写真を何枚か送りました。

その間、故人の息子たちは毎月シュラッダ(ピンダを与える行為)を行います。

没後1年後は、ヒンズー教の習慣に従って僧侶を呼び特別プログラムが開催され、弔問者はシンプルな服を着てシンプルな食べ物を食べます。

(注、女性は見守るだけだそうです 五十嵐

 

                      

       ラリグランスの少女たちの今    

                       2022年 8月 5日報告 モティギミレ  編集 sonoko

            
               前列左からマニシャ、ラシラ、サリタ、アスミタ、スナ、アニタ 後列はモティさん夫妻

   
   moti(以後表示M)  LSGの子どもたちはみな元気に勉強をしています。
  
   sonoko(以後表示S) 写真を見て安心しました。
                あれっ?一人増えましたね?左から2人目

   M   そうです。名前はラシラ・デワンといいます。視覚障害者です。
       勉強を続けたいけれど住むところがないので引き受けました。
       学資は少しずつ払いたいから置いてくださいということです。サリタと同じです。

   S  それは良いことです。寮母がいないので家事を分担するのに人数が増えると力強い味方です。

   M  ラシラの家はイラム(前に一緒に行きましたね。ネパール北東の茶の産地)です。       
      父は4年前に亡くなりました。母が農業で支えています。
      兄はイラムの大学1年生で彼も視覚障害者です。
      弟は9年生です。
                 
   S  アニタ(右端)は大学を卒業しましたね。今どうしていますか?

   M そのままLSGにいて教育に携わるための勉強をしています。教師検定試験を受けました。合格すれば教師になります。

   S スナとマニシャはどうですか?

   M 二人は大学2年の修了試験を終え今は3年でべんきょうしています。
     マニシャは午前中ラボラトリー校でボランティアで勉強を教え、午後に大学に行き勉強します。
     アスミタとサリタは2年生に進級しました。

   S 彼女たち視覚障害を持ちながら大学でどのように講義を受けることができるのですか?

   M 講義をモバイルに記憶し、家に帰ってもう一度それをききます。
     今では視覚障害者のためのオーディオブックがあり大学で入手できます。スナ達はペンドライブにオーデイオブックをコピーし携帯電話で聴いて読んでいます。

     オーデイオブックの音声はグーグルでも入手出来ますので彼女らはグーグル検索でよみとっています。
wifiはLSGでも利用可能です。そのため彼女達は携帯電話を持ちオーデイオからよみとっています。

   S すごいですね!彼女たちの勉学に向けての意欲に感銘を受けました。
     大学で試験を受けるときはどうしていますか?

   M 彼女らは健常者のアシスタントを雇い試験を受けます。視覚障害の生徒が答えを言って、健常者の助手がそれを書きます。視覚障害者のために彼らは1時間以上の仕事を得ることになります。

   S ラリグランスの少女たちの勉強の様子を知らせくださって有難うございました。
     ラリグランスクラブの教育支援をしている私達支援者にとっても嬉しいニュースでした。
 

                

            

               2 日本での活動


     2022年度 バザー開催決定
       

       2022年10月29日30日  京都ノートルダム女子大学秋の学園祭に出店招待

       2022年10月30日      京都ノートルダム女子大学 同窓会主催のホームカミングデイに出店決定

       2022年11月13日      神戸市 六甲カトリック教会のチャリティーバザーに出店   

       コロナ感染が収まりバーザーが開催されますように 神に祈っています!       

 ご寄付

     ★ 廣瀬 雅子 様

     ★ 竹内 史子 様

      服部 やすこ様

      京都ノートルダム女子大学 同窓会 様

      匿名希望 様  2名 様

      NEPANE 売上金 

        2022年度のご寄付は2023年度の活動に使われます。

          暖かいご支援に感謝いたします。ありがとうございました。



   

  ラリグランスクラブ販売部門nepaneからのお知らせ
  
   販売部門での売上も少しずつあり感謝しています。

  
  nepane< https://nepane.thebase.in/ >で、商品を案内していますので是非覗いてください。


  美しい表示に商品案内と申込方法が書かれています。是非覗いてください。

 
   ゆうちょ銀行以外からの振り込み方法を明記しました。

      (他金融機関からゆうちょ銀行へ振込の場合)

 店名 438(ヨンサンハチ)  店番 438  普通預金 口座番号6842269 名義  ラリグランスクラ




 
               



                  3 あ と が き             
                 
            
          * 久しぶりの通信となりました。

     *世界中が、コロナ感染とウクライナ、ロシアの戦争の渦に巻き込まれ大変な情勢です。

 *でもそんな中でも、地域の連帯、小さな幸せを大切にしている人々も大勢いることを思い知らせてくれる通信でした。

  * ネパールのヒンズー教による厳粛な葬儀の様子

   *ラリグランスクラブの視覚障害をもつ子どもたちの健全で希望ある姿を

*お知らせすることが出来ました。
                
      

                


            

           

*ラリグランスクラブは寄付金(きふきん)とバザー(など)売上金(うりあげきん)のみで活動(かつどう)しています。

   *LSG(視覚障害児寮)の運営のためには、寮の維持(借家代、光熱費、寮生の食費)と教育の経費がかかります。

   *本年度はバザーを開催できないため収入減となります。

   *皆様方
かいご支援をこれからもどうぞよろしくおいいたします。


ゆうちょ銀行 総合口座への振込み

ATMによるゆうちょ銀行口座間の振込み手数料は
これまでの月に1回無料から4月1日より利用回数に関わらず1回100円となりました。

ゆうちょダイレクトでの送料は月5回まで無料。

 記号14360 番号68422691 

 名義 : ラリグランスクラブ 
  
  口座の種類 :普通口座

ゆうちょ銀行 振替用紙を使っての振り込み

メッセージを書くことが出来ます。
住所氏名をお書きください。領収書を発送いたします。

申し訳ございませんが振込み手数料が必要です。
    振り替え口座番号 

    00960-7-244821

  名義 :ラリグランスクラブ

            
 
(他金融機関からゆうちょ銀行へ振込の場合)


 店名 438(ヨンサンハチ)  店番 438  普通預金 口座番号6842269 
名義  ラリグランスクラブ




ホームページ作成   ラリグランスクラブ代表 五十嵐園子

トップページへ