ラリグランス通信 26号

2006.9.15 発行




ラニ ポカリ < カトマンツズ> 池の中に寺院があります。

今年の夏は酷暑だったのにストンと涼しくなりました。

9月を迎えて敬老の日・体育の日・文化祭とイベントが目白押しで始まります。

ネパールではティージという女性の祭りインドラ・ジャトラ祭りが終わり、
最大の秋祭りダサインをみんな楽しみに待ってるところです。

ラリグランスクラブでもバザーの準備に拍車が掛かりました。



通信26号の項目 

1.ティージのお祭り・・・モティ・ギミレ
2.スマナのネパールNGO報告・・・スマナ・シュレスタ
3.ラリグランスクラブの活動報告・・ネパール
4.ラリグランスクラブの活動報告・・日本
5.あとがき


          モティ・ギミレ 記


       

    ティージ(Teej)という お祭りは 女性達のための 祭りですが 男性も 楽しみます。
  結婚した女性は夫の幸せを願い未婚の女性は将来良い伴侶が見つかる様にとシバの神様にお願いする祭りです。
  ヒンズーの女性はみな 赤い色のサリーやクルタ(パンジャミ)と 装飾品をつけて親しい友達と一緒に  Teejの唄をうたったり踊ったりします。
 ティージの唄には人生の哀しみや喜びが語られています。
 この日は1日中何も食べることをしません。翌日に夫の幸せを願い神様を礼拝した後みんなで食事をします。 
 女性達がみな赤いドレスを着飾り、お寺を参拝し、踊ったり唄ったりするとどんな騒ぎになるか想像して見てください。
 写真は屋上に集まった女性達の踊りと、テラスで踊る姪と甥です。
    


今年3月広島大学修士課程を終えたスマナ・シュレスタさんは将来大学に戻り勉強を続けたい希望を持っています。

その為にネパールでのフィールドワークは不可欠で4月からネパールのCommunity Development OrganizationというNGOグループに就職し働いています。

今回日頃の活動ぶりを報告して下さいました。





Dear Igarashi sama,
お手紙ありがとうございました。
ラリグランスクラブも順調に動いているようで嬉しく思います。
私は今、基本的人権と正しい管理制度(good Gavernance )というキャンペーンをはって活動しています。
このProjectは人権を守るための活動を基本においています。

今カトマンズから遠く離れたSunsari、Saptari、Koshi Wild Life reserveの自然公園の周りに住む人々の人権を擁護するための活動をしています。
具体的には彼等の話しを聞いたりグループを作ったり彼ら自身が自分たちの権利を主張出きる様にアドバイスをしたりしています。((写真1)
例えば住民は周りの自然の資源を利用して生活をしていましたがその地域が自然公園に指定され自由に生活の糧を得る事が出来なくなりました。
猟師達はライセンスがないと魚を捕ることができなくなったのです。彼らはライセンスを与えらないので法律を犯して自然公園に入り漁をするのですが見つかると軍にひどい目にあわされます。この30年間彼らは軍から攻撃されながら生きてきました。(写真2)
この事実を政府も放置しNGOさえ知らなかったのです。
4年前に王宮クーデターでギャネンドラが国王になると一層その仕打ちはひどくなり人々は軍からマオイスト呼ばわりをされ刑務所に引っ張られたり銃で襲撃されたりしてきました。
写真の婦人はその時の犠牲者です。(写真3)彼女は何日間も刑務所に入れられ拷問を受け腎臓を損傷しました。尿が出なくなりそのためお腹が写真のように膨れています。薬で治療をしていますがまだお金をはらっていないようです。彼女には子どもが3人いて夫がよく世話をしています。

このような話しがSaptari地域では沢山あります。Sunsari yや Bardiya 地域にもあります。
私がこのような村を訪れた時、ネパールにはこんな所があるのか!と驚きましたがこれが現実です。
政府は原始林や自然公園の保護を言って法律を作りますが、その時にはそこで生活していた人々の生活権のことを政府は配慮しなければなりません。
そのために私達は彼らと一緒に権利を守るための活動を考えているのです。

少しは私達の活動の概念を分かって頂けたでしょうか?
いつか日本語でレポートをしたいです。
それでは今日はこれで。又Mailします。

         
写真1                            写真2                          写真3

  


 

識字教室

識字教室は順調に運営されています。
鉛筆を持つ事から始めた女性もドンドンアルファベットを覚え意欲的に取り組んでいます。
親を無くし知人を頼って山からやって来た少女も学校に行く前に読み書きが出来るように入学しました。
みんなに暖かく迎え入れられました。

奨学生

*ナンバー1のシリステイちゃんが風邪をこじらせ学校を休み1学期の成績は50%に落ちました。でもすぐ挽回するでしょう。
*モティさんの近くに住む公立校に行かせているシリンちゃんの家族がいなくなりました。このまま蒸発してしまうのか戻ってくるのか分かりません。奨学生として資格に合わなければ残念ながら資格から外さなければならないかもしれません。
*他の奨学生は順調に成績を上げています。

編物プロジェクト

*編物プロジェクトは順調です。
*新製品も次々導入し、何よりも製品の仕上がりの優秀さは素晴らしいものになってきました。
*AWEPのグループがこれまで私を通じて商品を取り扱ってくださいましたがこれからモティさんと直接取引きをしてくださる事になりました。
 代表の森木和美さんが8月に渡ネしモティさんに会い現場を訪ね信頼を得ました。AWEPにとって経費の節約になります。
 クラブにとってはネパールの婦人のためのプロジェクトであり、もともと利潤はなかったので仕事が減ってらくになりました。
 今後も志を同じとするグループが協力し合い無駄を省くように出来ればと思います。


アカナの会の安達さん

ポカラにハンディキャップの子ども達のための施設「セワケンドラ」があります。
そこをサポートしているのがアカナの会<http://sewa.pokhara.jp/>です。
アカナの会の安達恵子さんには日頃からクラブのことでアドバイスを頂きお世話になっています。
8月8日にネパールに行かれることになり彼女にクラブのお金をもティさんに届けていただきました。
バニヤタールにも出かけてくださり編物のお母さんたちに会ったり、ラリグランス保育園も訪問し園児と一緒に楽しい時を持ってくださいました。
ネパール語に翻訳した絵本を保育園に寄贈してくださり読み聞かせの指導までしてくださったそうです。
日本に帰国される折には編物の製品を12.5キロも持ち帰っていただき感謝の気持ちでいっぱいです。
グループは違っても協力し合える仲間の存在は大きいです。
私も出来る事をお手伝いしたいと思いました。


茅野駅のBOXストア

通信25号でお知らせしたように7月8月とトライアルで月1500円の契約で借りてみました。
ポプリとリース用材料は全く売れず引き上げました。カモシカ皮刺繍ポーチが人気で7月は5900円の売上でした。
8月も集計が未だですが7月より売れたので9・10月も借りる契約をしました。
手編み帽子の新製品を試に置いて見ましたら好評ですぐ売れました。
それで気が大きくなり隣のBOXが空いたので並んで2BOX借りる事にしました。

秋のバザー

*ノートルダム学院小学校バザー(京都) 
   今年もラリグランスクラブが出店出来る事になり感謝しています。10月15日です。

*京都ノートルダム女子大学  学祭 & オープンデイ

   今年も11月2日3日と出店します。
   入場無料ですのでどなたでもお出かけ下さい。2日間とも五十嵐がいます。

通信25号以降に寄付していただいた方々

多田陽子様 森澄子様 杉崎美保様 石原圭子様 匿名希望者様2名
ご支援ありがとうございました。お役に立てる様頑張ります。


通信26号は25号のように1枚のファイルで仕上げました。

11月末にネパールに視察旅行に行きます。

今回は23号に御意見を下さった畑野様御夫妻と現地で合流です。

次回通信27号はバザーの報告とネパールでの活動予定などお知らせできると思います。

  

ホームページ作成 五十嵐園子
ホームページアドレス http://laligurans.com/
郵便振込口座
名義:ラリグランスクラブ
00960-7-244821

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