2008.4.8.発行
速 報
ネパール視察から戻って
カトマンズの中心街で選挙演説をするマオイスト派 撮影SONOKO
ネパールの視察旅行を終えて帰ってきました。
4月10日の選挙を控え選挙運動がさかんに開かれていましたが市民の盛り上がりは今ひとつでした。
選挙権のこと投票の仕方など説明を聞きましたが抜け穴だらけです。
公正な選挙が行われるとは誰も信じていません。
市民の関心事はガソリンや食料の確保。
ガソリンを買うための長い行列は毎日どこかしこで見られました。
今日はナンバープレートが奇数の車とか1台に○○リットルとか制限されています。
市民はナンバープレートを付け替えたりガソリンをタンクにストックしたりあれこれ工夫をしています。
物価高についてはレモンが一つ15円位になったと聞いていましたが
ネパールでレモンというのは金柑ぐらいの大きさの小さなもので毎日の料理には欠かせません。
モティ・ギミレ家では私達のために沢山の米・ガスを蓄えてくださっていたので毎日おいしい食事を頂きましたが
準備のために奔走してくださったことは充分想像できました。
1日10時間に及ぶ停電にはヘッドランプを持参したので私達は不便を感じませんでした。
でもモティ家では停電解除の時間は水を屋上のタンクにモーターで上げたりして大忙しです。
とにかく現在の市民の生活は自分の生活をを守る力のあるものは何とかくり抜けていますが
弱い人々は大変な苦労を強いられていました。
今回の視察で一番感じたこと
喜びの分かち合いについて
ラリグランスクラブの運営は寄付と物品の販売利益から成り立っています。それがないとネパールで支援を求める人々に何のサポートも出来ません。
何故寄付を出してくださるか?何故ネパールグッズを買ってくださるか?それは自分の行為が支援を求めるネパールの人々の喜びにつながることが嬉しいからです。
間を取り持つラリグランスクラブはあげる人受ける人双方の喜びを感じることが嬉しいのです。
あげる人はあげたものが受ける人にどのように役に立ったかを知りたいと思うのは人情です。受ける人は本当に役に立ったのなら喜びを示すでしょう。
私達は双方の間に立って双方の喜びの仲介をしっかりしなければならないと強く思いました。
あげる立場・受ける立場・仲介する立場にはそれぞれの喜びがありその喜びを自分で独り占めしてしまうと双方の流れは止まり淀んでしまいます。
これからも一層 喜びの伝達に力を尽くしたいと思いました。
ネパールのお正月
皆様、ナワバスサ2065コ スバカマナ!!
(新年おめでとうございます)
ネパールではもうすぐお正月つまりナワバルサです。今年は4月13日に正月の日となっています。13日からネパールでは2065年となります。この日は学校や会社などが休みとなります。この日はお互いにおめでたい日でありお互いにおめでとうという言葉を交換したりします。またカードの交換もしたりします。
お正月の日はところによって違いますがバクタプールではビスケット・ジャトラ(ビスケット祭り)が行われます。バクタプールの文化が今も生かされているバンディプール村でもこの日はビスケット・ジャトラが行われにぎやかになります。村の中心部にあるビンダバシニお寺は数日前からきれいに飾り正月の日は朝からプジャ(神を祭ること)が始まります。昼はお寺の屋根から人々が花やお金を投げます。子供たちは特にお金を拾います。お寺で楽しく騒いでいる子供たちの声や大人たちのにぎやかな姿がとてもいいです。
この日は家族が集まっておいしい食事をしたりします。また友達が集まってピクニックに行く姿も見られます。また女の子供たちは集まって人形の結婚式も行います。自分で人形をつくりその人形をドリー(花嫁が結婚式の時に花婿のところに行くとき使う乗り物)に乗せ子供たちは川に向かいます。ドリーは男の子供たちが運びます。みんなで川に行きプジャをし、その人形を川に流します。その後みんなでピクニックを楽しみ夕方は家に帰ります。このように正月の日は年齢が関係なくみんなが楽しんで新しい年を迎える日です。
2065年こそ平和と発展がネパールを訪れますように!!!
シュレスタ・スマナ 記
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