ラリグランス通信 49号

** 2008.12.01. 発行 **

     
 
     蔦のブランコで遊ぶ少年達         
ゴダワリ植物園にて    2008.03.   
                                                  撮影SONOKO 




タイでは反政府集団による国際空港閉鎖が未だおさまらず

ラリグランスクラブの年度末ネパール視察旅行は無事に行けるのか不安になっています。

ネパールの政治情勢も進展はなく、

時間だけは飛ぶように過ぎ去り、はや師走に入りました。





49号目次

 1   ネパールでの活動状況  
 2    Medical Assistantを夢見る二人   
 3 日本での活動状況
 4  あ と が き



 1 ネパールでの活動状況

 スカラシップ・プロジェクトの現状 

コトンジュ村のスカラシップ生徒達

スカラシップの子供たちは元気です。成績も申し分ないと学校の先生からの説明がありました。
2学期の成績は次の通りです。

名前  学年  成績%  順位  コメント
 ビシャル・タマン  2  63.57    学校が変わったけれど馴染んでいるのか心配。
 シリスティ・ドゥラル  3  86.5  14番  去年から精神的に不安定で成績も伸びず心配しましたが、2学期は落ち着いたのかもしれません。成績が伸び安心しました。
 アヌプ・タパ  1  80.5  22番  アシャお姉ちゃんをお手伝いし勉強に励んでほしいです。
 アシャ・タパ  5  95.5  5番  厳しい生活環境にめげず、頑張っています。
 ラビン・カルマチャリャ  2  64.4  20番  スカラシップに今年から選ばれました。勉強頑張ってね。


*目に障害を持つスカラシップの生徒達

名前   学年  コメント
 マドゥ・ビシャカルマ  7  現在期末テスト中で成績の結果はまだ出ていません。

音楽の教師のチリ・マヤさんが他で教えることになり学校を辞めました。マドゥさんの音楽教育をどうするか試験の後校長先生と相談します。
 ルパック・アリャル  8  現在期末テスト中で成績の結果はまだ出ていません。

通信44号でお知らせしましたがライオンズクラブからメガネの供給がありました。ところがメガネをかけるのに支障があり、双眼鏡の方が使いやすいということで、試験が終ってからルパックに適した双眼鏡を探します。

目のケアをしてから勉強の力が大変ついてきたそうです。
シャルミナ・バットライ 11 音楽の先生になるためのコースで学校の寮に入り勉強しています。
ラリグランスからのカセットテープを活用し勉強に頑張っています。

12月1日から期末試験が始まります。


*バネシュワ−ル(モティ家の近く)のスカラシップの生徒

 名前  学年  コメント
  アニタ・ビシュワカルマ   5  期末試験は11月30日から始まり成績の結果はまだです。

校長先生の話では、アニタはダンスの競技会に出るために練習に励んでいるということです。
白い衣装の子がアニタです。



W.E.P(識字学級)の現状

*タマン村のW.E.P

タマン村のW.E.Pは、先生のお祖父さんがお亡くなりになって1ヶ月休講でした。
現在は授業は活発に再開されています。


写真はタマン村の一般的な住居です。
中央の塔のように立っているのはトウモロコシです。
トウモロコシは収穫するとこのように貯蔵します。そして必要な時にはそこからもぎ取って使います。

タマン村からは、白く輝くヒマラヤ山脈を見ることが出来ます。
とても自然が美しいところです。








*ダリコット村のW.E.P.

元気なスビタ・タパ先生のお蔭で、活発にクラスは運営されています。
先生はいまCMA(Community Medical Association)での試験のために勉強が忙しくそのために朝は6時半から12時まで学校に行き、夜はW.E..P.のために働き大変忙しくされています。


 2 Medical Assistantを 夢見る二人

         
クリシュナさん               サビナさん

クリシュナさんと サビナさんの 二人が、Medical Assistantを めざして 頑張っています。Medical Assistantというのは、看護士をサポートする人のことです。

ネパールではC.M.A(Community Medical Assistance)という組織があって、SLC(高校卒業認定試験)に合格した後Medical Assistantをめざし、C.M.Aのコースで勉強することが出来ます。

ネパールは各村に保健所おくことになっており、CMAの資格検定に合格すれば、そこで働くことが出来、保健所の責任者にもなれます。国から年に1度雇用のための公募があります。

クリシュナさんは、2年前からラリグランスクラブの支援でそのコースで学び終えましたが、最終の実習点が足りず今村病院でほとんど無給の実習を重ねながら挑戦中です。

ダリコット村のWEPの先生・スビタさんは、通信46号で報告したようにCMAコースの学校に優秀な成績で入学することが出来ました。
CMAで最終的に認定を受けると、将来は病院で看護士助手としての仕事につくことが出来ます。あるいは薬局を開くことも出来ます。

ラリグランスクラブでは子供たちのスカラシップのほかに、SLC合格後のサポートにも力を入れています。

 3 日本での活動状況

* ガレージセール

     今年も11月15日16日の、二日間。
     隣家の稲富様のご好意でガレージを借り、ガレージセールを行いました。
     
     気温が高く、お店を出すのはラクでしたがネパールの編物類の売れ行きはよくなっかたです。
     人気はカモシカ皮ポーチです。

     ご近所の方が、物品の寄付をしてくださり販売しました。
     通りすがりの方が寄付をしてくださったりして5万円余りの売上がありました。

     感謝感謝の2日間でした。


* 販売購入御協力  
     
     八王子手芸の会のクロッカスの会(代表 天野美津子)様  広谷美寧様  稲富千佳子様

* 寄付金
      

     ガレージセール行きずりの人  匿名希望者様 1名 

 

 4 あ と が き

49号ではMedical Assistantを目指す、クリシュナさんとスビタさんのことを紹介しました。

看護婦の資格をとるのは大変難しく、その1ランク下にCMAの組織があります。

クリシュナさんとサビタさんは、将来自立し村人の健康のために働きたいという願いをもっています。

クラブでは二人の夢を実現させるように支援します。

ホームページ作成 五十嵐園子
ホームページアドレス http://laligurans.com/
郵便振込口座
名義:ラリグランスクラブ
00960-7-244821

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