ラリグランス通信 62号

** 2009.12.8. 発行 **



 お寺の門前市の賑わい     2009.3. photo by SONOKO

いよいよ師走を迎えました。

ネパールの政情にはまったく発展の兆しはありません。

日本でも政権交代による改善の兆しは感じることが出来ません。

私たちはお上に頼らず地道に自由に行動し続けて行きましょう。



目    次

 1  カトマンズ便り

ディリさんのその後
(reported by Moti Ghimire)
 2   Scholarship Student's Column 

Today's my life
 私の今日の一日 
(reported by Krishna Maya)

 3 寄宿舎建設。進行状況(4)
日本での活動報告
あ と が き 



1 カトマンズ便り

ディリさんのその後

< モティ・ギミレ記 reported by Moti Ghimire>   ・翻訳五十嵐

2年前 ディリ・クマリさんは、黄疸で苦しんでいましたが、ラリグランスクラブのサポートにより1ヶ月あまり入院し治療することが出来ました。

今回は、元気になった彼女を訪ねインタビューをいたしました。

Moti: ごきげんいかがですか?
Deli:  ありがとうございます。元気にしています。

Moti: 黄疸でまだ何か問題がありますか?
Deli: そのことでは問題はありません。でも胆石をかかえているので、この6〜7ヶ月胃が痛みますが、、。

Moti: 娘さんはどうですか?
Deli: おかげさまで娘は大変元気にしています。

Moti: 黄疸の疾患でどのぐらい病院にいましたっけ?
Deli: 約1ヶ月です。

Moti: 病気になったとき良くなると思いましたか?
Deli:  いえいえ、もう死ぬのかと思いましたよ。再び今日のような日が来るなんて思えませんでした。

Moti: 貴女が病気になったとき一番困ったことは何ですか?
Deli: 私たちには治療のためのお金が無かったことです。そして、もし私が死んだら娘はどうなるのだろうかと心配しました。

Moti: そういえば、貴女を病院に運んだとき、「もう死ぬんだ、、」と泣いていましたね。
Dell: ああそうでした。今は生きていられることが本当に嬉しいです。

Moti: そうですね。貴女は今生きていて、生まれた娘も同じく生きていますね。
Deli: ほんとうに!
    過去を思い返すと、今は夢のようです。
    私はラリグランスクラブの助けによって治療を受けお世話になりました。心の底から感謝しています。
    輸血のための血液を探しまわってくださったモティさんには大変ご苦労をおかけしました。
    あなた方の助けを決して忘れることはないでしょう。







2 奨学生のコラム

ラリグランスクラブの奨学金を得てCMA(Community Medical Assistance)のコースを卒業したクリシュナさんは、今その資格を生かして孤児たちの施設で働いています。
彼女がクラブの支援のおかげで得た資格を、他の恵まれない人々に向けたことに、私は大変うれしく思っています。
クリシュナが毎日どのような生活をしているのか書きました。・・・Moti Ghomire

私 の 一 日 
クリシュナ・マヤ 記

私の名前はクリシュナ・マヤと申します。ナラ村のツクチャに住んでいます。私はその村の学校から幸運にもSLC試験に合格することが出来ました。

そしてさらに進学して勉強を続けたかったのですが直ぐには出来ませんでした。
しかし何年かして、ラリグランスの奨学金を得て15ヶ月のCMAコースを卒業することが出来ました。

そして今はHCMN(Health and Care Manthano Nepal)のスタッフとなり働いています。そこには幼児クラスから9歳までの43人の両親のいない生徒がいて、私は子どもたちの健康と生活のお世話をしています。

私は朝5時に起き日常の生活を始めます。6時に集会をし子どもたちにお祈りを教えます。7時にその子どもたちに今日の行事を知らせます。8時に朝食をとらせて今日の準備が出来ているか、また排便のチェックなどをします。9時に学校へ送り出し、私の個人的仕事が始めます。

子どもたちは5時に戻ります。子どもたちは宿題にとりかかり7時までに終えます。7時半に祈りをし8時に夕食をとります。夕食の後、大きな子どもに特別の勉強をさせて9時半に自分の部屋に引き上げます。自分の仕事を済ませ10時半に就寝します。

このように24時間。子どもたちとの日々が続きます。

私はこの孤児である子どもたちのお世話をするのが任務であり責任であると考えています。

私のこのようなインスピレーションは、モティ氏とSonokoさんYokoさんから受けました。生涯そのことを忘れることはないでしょう。

私は子どもたちのホームで共に生活しCMAで学んだ知識を使うという好機を得ることが出来ました。
ホームで子どもたちに衛生を教え健康的な環境を作ってあげたいと望んでいます。












 

TODAY’S MY LIFE

                                                                Krishna Maya Mijar (ruth)  Dhulikhe 6th December 2009                 

My name is Krishna Maya Mijar (Ruth). I live in Tukucha-8, of Nala village. Even when I lived in a village, I managed to complete my SLC from Spring Hill Secondary School. Due to lack of financial resources, I couldn’t continue my studies even if I wanted to. After some years, with the inspiration of my teachers, I took 15th months long CMA course at Ambika Health Training Centre, Bhaktapur and now, I am a staff at Heath and Care Manthano Nepal. There are 43 students who are studying from class nursery to nine. Here is how I spend my day at Health and Care Children Home.

I wake up at 5 in the morning and do my usual things. At 6, we gather in the devotion class (assembly) and I teach the students prayers. At 7, I give tuition classes to those students. At 8, I give them breakfast and ask them to get ready and I check their assigned duties. I send them to school at 9, and start doing my personal tasks, such as bathing, studying. Students return at 5 pm.  They start doing their homework and finish it by 7 pm. We do our prayers at 7:30. At 8, we have our dinner. After dinner, I give extra classes to the senior students and go to my room at 9:30. I get involved in my personal things and sleep at 10:30. this way, I spend 24 hours of my day with the students. I feel like its my duty and responsibility to help the orphans. I got this inspiration from Moti sir, Sonoko san and Yoko san. I will not forget them in any moment of my life. I have also got an opportunity to use my knowledge of CMA course by staying at this children’s home. I am the medical person in the home. I teach them personal hygiene and provide them health education and environmental sanitation as well.  



3 寄宿舎建設状況(4)

* 

 現在、業者に見積もりを依頼しているところです。

 通信61号で浮上した心配点
  
   ・子どもを勉強のために親から離すのに心配はないか?
   ・男児と女児を同じ屋根の下に住まわせるのに問題が起きないか?
  そのことについて相談しましたが、モティさんは全く心配ないと考えておられます。ネパールに行ってモティさんにしっかり意見を伺い検討します。

 建造物の規模については、だいたい決まりました。

   ・来春ネパールに行ったときに現地を見ながら現地の技術者と会って建築を始めるか否か決定します。

4 日本での活動報告


☆☆☆ 通信61号以降のご協力


  ご寄付    匿名希望者 様 1名

         いつも変わらぬご支援に心より感謝いたします。ご期待にそえるように頑張ります。ありがとうございました。

  ご購入     ・AWEP(アジア 女性 自立プロジェクト)から、絹100%帽子と手袋の注文がありました。
                
              ・広谷みね 様 
         
           購入のご協力ありがとうございました。

  輸送     11月末に渡ネされた倉光誠一先生が、カモシカポーチや編み物が入った荷物を、お持ち帰りくださいました。
         
           ありがとうございました。

 ☆☆☆ バザー予定         

  チャリティバザー   12月16日(水) 
           ノートルダム学院小学校 ノートルダム女学院中学高校 京都ノートルダム女子大学の3校合同クリスマスキャロルにて   


5 あ と が き

通信62号のネパールからの記事はいくぶん手前味噌なものになってしまいました。

でも、私たちのサポートの成果がこのようにはっきりした形で感じることが出来るととても張り合いが出ます。

次のサポートに繋がる力になります。

来年も頑張ろうと思います。

皆様も良いお正月をお迎えになりますように!

    

ホームページ作成 五十嵐園子
ホームページアドレス http://laligurans.com/

郵便局から、郵貯銀行口座に振り込む場合。

ゆうちょ から ゆうちょ は振込み無料です。

 名義;ラリグランスクラブ

00960-7-244821

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郵貯銀行口座に振り込む場合。

名義:ラリグランスクラブ

当座預金 支店番号099 0244821 

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