ラリグランス通信(つうしん) 75号

** 2011.3.18. 発行 **

 

停電の中で 何を見ていたのかなAKIO君 2004.3


未曾有の東日本つなみ地震大災害で、日本中大混乱を起こしています。

災害の様子は全世界にリアルタイムで報道され

日本の安否が気遣われ世界各地からお見舞いの言葉が届けられています。

不便な避難生活をしいられている被災者の皆様に、

阪神大震災を体験したものとして同情し、心よりお見舞い申し上げます。

支援の輪は大きく広がりもうすぐ物資と共に愛も届くと思います。頑張ってください。





(もく)  次()

 1
We are in deep grief to a distaster in Japan
日本を襲った地震へのお見舞い申し上げます

reported Moti Ghimire
モティギミレ記
 2 ネパールの今日この頃

reported Moti Ghimire
モティギミレ記
 3  日本での活動近況 
 4 あ と が き 


1 We are in deep greaf to a distaster in Japan

                   reported Moti Ghomire 

 今回日本を襲った津波と地震に大変心を痛めています。ネパールの発展のために支援を下さっている日本に、この悲しみをどのように言い表せばいいのか分かりません。素早い復興と、亡くなられた人々の魂が平和のうちにありますようにお祈りいたします。

 ネパール政府は出来る限りの支援をすることを決めました。5000枚の毛布とネパール軍のレスキュー隊員15名を派遣します。日本にとっては小さい支援かもしれませんが、わが国が出来ることを誠意を持って表したいと思っています。日本が結束しこのような大きな災難を克服されますようお祈りしています。

 最後に私からもこの深い悲しみを伝えるすべもありませんが心よりお見舞い申し上げます。

 私は長い期間日本に滞在していました。私は色々の体験をし、日本の人々、日本の文化から多くを学び、生活のありかたに大きな影響を受けました。
 
 出来る限り早く日常を取り戻せることを心より願っています。
 神様のご加護がありますように!

      WE ARE IN DEEP GRIEF DUE TO A DISASTER IN JAPAN
                                reported Moti Ghimire
 We feel  very sorry for the loss of Japan caused due to earthquake followed by tsunami. There is no way to express the shock at the situation of Japan, which had been helping Nepalies well as other countries for the development. May the injured ones get recovered very soon and may the souls of the victims who have lost their lives rest in peace.

  Nepal government has decided to help Japan in any way it can. It has planned to send 5 thousand blankets, rescuing elements and 15 teams of Nepali army. This is a very little help to a country like Japan but we are trying to show that we are there to emotionally support Japan even if we are not able to, financially. We pray that Japan get the strength and find ways to overcome such a huge loss.

  At last,there are no words to express the grief toward the condition of Japan. Since I had stayed in Japan for a long time, I am really affected by the lifestyle there. I have learnt many things from the Japanese people and culture. May god give them the strength to fight the situation. I heartily hope for the lives there to get back to normal as soon as possible.


2 ネパールの今日この頃
reported Moti Ghimire
モティギミレ記

ガソリンの値上がり

ガソリンが又値上がりです。この1年間(2010年4月から2011年3月)で5回目の値上がりです。
去年の3月は1リッター77.5ルピー(約120円)だったのに今は97ルピーに値上がりました。

五十嵐補足:ネパールの貨幣価値は日本の約10倍と考えられるので、ネパールではいかにガソリンの値段が高いかが分かります。


それはトラック便・飛行機便の輸送に影響し、多くの市場に並ぶ商品の値段の上昇に繋がっています。

 Nepal Oil Corporation has raised the price of petrol once again. The price has risen 5 times during the period of one year (March 2010-March 2011). The price of petrol was Rs 77.50 per liter on March 2010 and now it has reached Rs 97 per liter on March 2011. This has lead to an increase in price of transportation and domestic flight. In addition the price of many other commodities in the market had risen as well.


 ネパール貨幣の交換

王の写真がある紙幣の交換はとても困難で市場ではうまく取引されていません。

3月15日以降は、ネパールラストラ銀行が、その窓口になっていますが、うまく捗っているように見えません。

3月16日は紙幣交換のために銀行は大変混乱しました。
ある新聞が伝えたことですが、村の方では正当な紙幣の交換が出来ず、農民達は500ルピーが300ルピーで取引されたそうです。

(写真は3月15日に紙幣を交換するために並んでいる人々です。 Motiさん提供)

五十嵐補足 :ラリグランスクラブの日本でキープしていた紙幣は、通信75号でお伝えしたように3月初旬に渡ネされた虹の会の潮平幸子さんからモティさんに手渡していただき無事に交換出来ています。

Due to the inconvenience caused to citizens due to the imposition of the rule that the currency with the picture of the kings will not be accepted in the market, Nepal Rastra Bank has taken the rule back. This rule was to be applied from 15th March, but it did not seem practical and was therefore difficult to put in practice. The people had a great difficulty exchanging the notes on 16th March. It had been mentioned in one of the newspaper that in village areas, such notes had been dealt with a value less than mentioned in the notes with the shopkeepers. The farmers had dealt with a note of Rs 500 with a value of Rs 300.

3 日本での活動近況

  ご寄付(通信74号以降)

☆ 匿名希望者様 2名

 梶田雅子様  多田陽子様  

☆ 交換されたネパールルピーをラリグランスクラブにご寄付  瀬川祐二様 倉光誠一様

☆ ネパールへの薬ご寄贈   目薬 皮膚疾患用軟膏 鎮痛解熱剤

    講演会

この記事は、3月11日に起こった大震災や4月11日から始まるネパール視察に関係ないようですが、ボランティアに関わる者としての心構えに相通ずるものがあるように思い、載せさせていただきました。(五十嵐)


2月19日<,関西いのちの電話>が毎年この時期にひらかれる講演会に出かけました。

去年の講師は柳田邦男さんでした。今年は、飛騨・千光寺の大下大圓住職さんでした。

僧侶のお話というのをこれまで一度も聞いたことがなかったので、久堀洋子さんを誘って出かけました。

大下大圓和尚は、お葬式仏教や書物仏教ではなく、自分の身体を人々の生活の中に投げ出し、仏の道を実践する仏教を広めようと、日々全国を飛び回って講演をされ、地元病院の介護士にもなって精を出し、癒し癒されるスピリチュアルケアを文字通り実践されています。

今回の演題は「他人の力を借りていいんだよ」という話でした。

介護のボランティア活動により得られた、<癒し癒される体験>と<共に学ぶ体験>のお話には感動しました。

その中で、ある1人の男性の話をされました。

その男性は40歳ごろの働き盛りの時交通事故に合い、命は助かったものの首からしたが完全に麻痺し寝たきり状態になりました。それから20年。声は出せず正常な脳と視覚と聴覚だけで、文字盤の字を辿り意志をあらわすだけの入院生活を続けておられます。

和尚に出来ることは身体をさすってあげたり、文字盤を通じて「死にたい」という声を聞いてあげることだけでした。
あるとき文字盤で「家に帰りたいと」訴えられたのです。
でも実現するには危険も伴うし人手も必要だし躊躇したのだけれど、思い切ってその願いを医者と看護師さんヘルパーさんと一致団結してかなえてあげることにしました。

家に着いたとき彼は声にはならない喜びのうめき声を出し、全身から喜びのオーラを発しました。
近所の人々も次々と訪れて彼を励まし、ある幼なじみは、「あれれ、あんたまだ生きとったんかね」と遠慮のない挨拶をして笑いの渦がわいたそうです。
病院に戻った彼は和尚に文字盤で「生きていてほんとうによかった」と言ったそうです。

和尚は介護ボランティアとして身体を使って行動する中で、介護に一番大切なことは、介護を受ける方が何を望んでいるかを察して手助けをすることであり、共に生きているんだと言う実感を感じさせていただいているとおっしゃっていました。

ですから、今日の演題「他人の力を借りていいんだよ」という言葉に続けて「私もあなたから力をもらっているんだからね」とおっしゃりたかったのだと思いました。

ラリグランスの活動と相通ずるところが多々あり、いい話が聞けたわねと会場を後にしました。

 ネパール視察旅行 準備   

ネパール視察旅行(4月10日から28日)が近づきました。
活動予定内容は次のようです。

 @2010年度のネパールでの活動費決算 と 2011年度の活動予算編成

 Aスカラシップ生徒の視察と交流

 B識字教室の視察と交流

 C編み物プロジェクトの視察と編み物製品の注文

 Dラリグランス保育園の視察

 E2011年度の新しい取り組みの相談
・・・モティさんからの提案

Last year, we had planned to start Laligurans Sahara Griha (LSG) but was not successful due to various reasons. Along with that plan I have thought about financing the education of the blinds who are not able to study due to their financial condition. If possible, I plan to have a discussion with the director of Laligurans club when she visits Nepal and start ‘Blind Help Centre’. 
去年私たちはLSG(laligurans Sahara Griha)を立ち上げることが出来ませんでした。今年こそは経済的理由で勉強を続けるのが困難な視覚障害者のための支援センターを立ち上げられないかと考えています。五十嵐代表が来られた時そのことについて話し合い、センターを実現させたいと思っています。


 F今回のお楽しみ旅行はジリ
  (カトマンズから北に190Km。標高2500m。エヴェレストトレッキングの出発地点の一つ。天候がよければヒマラヤが美しい。

今回も、盛りだくさんの計画で超忙しくなりそう。健康に気をつけて頑張ってきます。

旅の報告は次回のホームページで。

楽しみにしていてください。



3 あ と が き

     在日の外国人たちは放射能汚染を恐れて続々と帰国しているそうです。

日本で働くモティさんの弟アナンダさんもネパールに帰国されました。

世界中が心配し関心を寄せていることは原子力発電所の損傷と放射能汚染です。

日本の叡智を収集し未来の地球危機に備え、正しい方向付けが出来るような

模範的指針を示し一日も早い復興を実現してほしいと願っているし出来ると信じています。


    



ラリグランスクラブは寄付金(きふきん)とバザー(など)売上金(うりあげきん)のみで活動(かつどう)しています。皆様方(みなさまがた)(あたた)かいご支援(しえん)をお(ねが)いいたします。


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