ラリグランス通信(つうしん) 113号

                    ** 2014/12/01 発行 **                   


                    ☆  カトマンズ郊外パタレバン村   ☆      2014.11 photo by Sonoko




早いもので12月を迎えました。

今年の秋は寒暖の差が激しく美しい紅葉が各地で見られました。

ネパールでは段々畑が黄色に染まり

冬桜が彩りを添えていました。







目  次 ( content )

 1
ラリグランスクラブ スタディツアーの報告
 2 ラリグランスクラブ日本での活動
 3
あ  と  が  き
 




1 ラリグランスクラブ スタディツアー


私達8人とモティさん家族4名という総勢12名のフルメンバー

ラリグランスクラブを立ち上げたきっかけは、2001年3月京都ノートルダム女子大学ワンダフォーゲルクラブのOGと現役生とで行ったネパール遠征ワンデリングでした。  

その時に生活苦と闘う人々に出会い少しでも力になれないかと考えました。 
 
それから13年、たくさんの方の賛同を得て今日に至っています。 
 
「一度ラリグランスの活動を見てみたい一度ネパールに行ってみたい」という方が増えてきたので、ネパールスタディツアーを計画しました。  

現地案内人はもちろんラリグランスネパール支部長のモティ・ギミレさん。彼がホテルの予約、車の手配など全てをお世話くださいました。



 
1 ラリグランスクラブの活動の体験

 
1 奨学生のアシャ(通信109号参照)の家を訪問
   
 
 
・カレッジの勉強も楽しく続けていると目を輝かせて話してくれた。
   

・4月に訪問した時から比べ、天井や壁がすっかりきれいになっていて驚く。誰にリフォームしてもらったのかを聞くと、全部自分でしたとのこと。


・弟のアヌプはどこかへ遊びに行って不在。


・アヌプの生活が落ち着いていないようで、今後の見守りが必要。






  2 LSG(ラリグランスセワグリハ視覚障害児寮)を訪問




 ・寮母のブスパさん、娘のクリパの出迎えをうける。


 ・スナ、マニシャ、アスミタが、お土産の英英電子辞書を上手に扱っていることを確認する。


 ・今回は音楽のラメシュ先生の利発そうな息子モーリックも加わり、歌を歌ってくれる。


・恒例の「幸せなら手をたたこう」をみんなで歌い「かえるのうた」の輪唱をして楽しい時を過ごす。


・音楽は身体にハンディがあっても、国が違って言葉が通じなくても、心を通わすことが出来る。そこには争いはなく平和が生まれる。


マニシャ達が将来人の心を癒してくれるシンガーになってくれると思うと嬉しい。



                  

 2 カトマンズ市内観光


 ★1 スワヤンプナート寺院(世界遺産)



    カトマンズ盆地がまだ湖だった頃から丘の上に建っていたと言われる、チベタン仏教世界最古の仏塔。
    境内からはカトマンズ盆地を一望出来る。


    ストゥーバ(仏塔)を右回りに歩く。右回りは原始仏教以来の作法。


     境内には野生の猿が群れをなして住んでいる。

   










★2 ボダナート(世界遺産)


世界最大のチベット仏教仏塔


ハルミカと呼ばれる大きな目玉が4方を睨んでいる。世界を見渡すブッダの目である。


五体倒地する人の姿もあった。


ここでも仏塔を取り囲むマニ車を回しながら右回りに回る。


近々要人が来るとかで大慌てで塗装をしていた。


白いおまんじゅうに見えるところをマリーゴールドの花を煮込んだ液をバケツで下から運びぶっかけるという野蛮なやりかたで驚く。でもひょっとして、これは古式にのっとった塗装の仕方なんだろうか?





 
★3 パシュパティナート


ガンジス川の支流で聖なる川とみなされるバグマティ川の川岸にあるネパール最大のヒンズー教寺院。


橋のたもとにはアルエガートと呼ばれる火葬場がある。この日も三体の遺体が、井型に組まれた木と藁束の石の火葬台に安置され葬儀が行われていた。


焼き終わったら骨片と灰は全て川に流され、死者は生まれ変わって輪廻転生が始まる。











★4 古都バクタプル(世界遺産)






15世紀から18世紀の三王国時代に栄えた古都。



・ダルバール広場を中心に幾つもの寺院、赤茶のレンガ造りの建物がびっしり並び中世の街そのままの佇まいです。



・階段の両側には戦士、象、獅子、グリフィン、女神が守護神として置かれている



・素焼きのお皿で作ったヨーグルトが有名。美味。











★5 パタン(世界遺産) 




バクタプルと並んで栄えた3王国の首都。



・ここも旧王宮広場を中心に見事な建造物が立ち並び、紀元前3世紀にアショーカ王が建てたとされるストゥーバ(仏塔)が残っている。










★6 カトマンズ ダルバール広場(世界遺産)




王宮広場を中心に多くの寺院がたちならんでいる。


中でも人気のあるのが生き神様クマリがすむクマリの館である。


女神の世話人にお布施を渡すと3階の窓から顔を出してくれる。誰かのお布施に便乗し、お顔を拝むことが出来た。20秒!

                                

写真は3階の窓からクマリが顔を出したクマリの館





★ カトマンズで一番大きな商店街アサン、インドラチョーク、観光客で賑わうタメルでのショッピング


   




            



3  ヒマラヤを仰ぎ見ながら山道を歩こう!


             

 ヒマラヤのビューポイントであるドゥリケルのホテルに夕方到着。霞でうっすらとしか見えないけれどヒマラヤ連峰!!

 ヒマラヤを仰ぎ見ながらのハイキング!明日を楽しみに眠りについたが、翌日、天候の具合が悪くて見えない!

 結局、次のビューポイントであるパタレバンでも姿を拝むことが出来なかったのでした。

でも、冬の桜、菜の花、ポインセチアの大樹、名もない野の花、など、標高1600mの里山ハイキングはとっても楽しいものでした。

       


 4 不思議な音楽会

ネパールのレストランでは舞台の音楽や歌を聞きながら食事をするところがよくある。

地元のネパール人が好んで出かけていく。舞台では歌や踊りがあり、盛り上がってくるとお客も舞台の前のフロアで踊りだす。私も以前一度連れて行ってもらったことがある。

音楽のラメシュ先生が視覚障害の友人たちと楽団をつくって、レストランで演奏をする仕事もしているので招待してくださった。

  

そのようなところにはLSGの子どもたちは行ったことがないので連れて行ってあげることになった。

ところがそのレストランは、以前私が行ったレストランとはずいぶん雰囲気が異なり、倉庫のようなところで、何か怪しい雰囲気だった。



でもマニシャ達は舞台にあがって歌を歌い、フロアではクリパも大喜びで踊り楽しそうだった。

視覚障害を持つ子供にとって将来自立につながる一つの体験だったかもしれないとは思ったものの、不思議な体験だった。


 5 ツアーを終えての感想

*一般のツアーでは出来ない体験をたくさんさせていただきありがとうございました。 T.M

*エネルギーに満ち溢れた町カトマンズで有意義な旅が出来、素敵な仲間と共に良い体験ができました。H.Y

*今回2度目のネパールでしたが前回とは全然違う面が見られて感激しました。草花、木、を見ながら村のハイキング。菜の花と蕎麦の花。今の日本では見られない風景etc etc. A.S

*初めてのネパールは感動と驚きと発見の連続でした。忘れられない旅です。 Bird

*混沌と無秩序。そして騒音の世界にエネルギッシュあふれる不思議な国。国の発展と人々の幸せを祈ります。A.K

*村の散策も山のトレッキングもガイド付きでとても貴重な体験をさせていただきました。世界遺産にも圧倒されましたしカトマンズのネパール人の迫力にも圧倒されました。食事もおいしく楽しい旅をさせていただきありがとうございました。皆様には色々お気遣いいただきありがとうございました。 こば母

*日本にはない不便さがあり日本では感じることが出来ない活力があり。ただ良い所を見るだけの旅で終わらない素敵な旅になりました!ありがとうございました! こば娘

 

We and my family became very glad to meet with this group.In short time it became like a same family. It became very pleasure time.If it happened something wrong from my side,please forget it.

See you again soon.   Moti Ghimire

 

ラリグランスクラブ活動の現場を見ていただきたいことと、背後にある過酷な国の現状、同時に素朴で素晴らしい人々と雄大な自然に触れていただきたくこの旅を企画しました。行き届かないこともありましたが、皆さん満足され、これからの生き方のヒントを得られたようで大変嬉しく思いますした。 Moti Ghimire & 五十嵐園子 

  旅行費用は、一人あたり、飛行機代金 + 65,000円(ビザ代、宿泊費、食事代、車代、拝観料など含む)で済み、あと残った合わせて35,000円はラリグランスクラブに寄付されました。

2 日本でのラリグランス活動

 大阪・箕面カトリック教会バザー


      11月2日日曜日。大阪の箕面カトリック教会バザーで、藤田妙様のご好意でラリグランスクラブのブースを作っていただきました。

      クラブからは商品をお渡しするだけでしたが、お仲間のご協力で12,900円の売上があり、全額をご寄付くださいました。

      ありがとうございました。

 神戸六甲カトリック教会バザー

      11月9日小雨の中のバザーでしたが、大勢の方々がみえました。

      日頃カトリック信徒としての活動をあまりしてなくて参加するのに気が引けましたが、社会福祉活動部の方から親切に誘っていただき、商品を並べました。

      売上より活動を知っていただくことを願ってチラシや小さなパネルなども用意しました。

      29,000円の売上がありました。ありがとうございました。

 購入ご協力

    ★ KOKORO 様   小林聖心同窓会グループ、大和幸子様

     大阪 千里カトリック教会グループ 様

 


2014年4月から2015年3月までの支援金及び商品売上金は、
2015年度のネパール活動に活用するためにプールします。
ありがとうございました。





3 あ と が き

通信113号は、スタディツアーが中心になりました。

毎年ネパールに行っているのでカトマンズのことを知っている気持ちになっていましたが、

はっきり見ていなかったことが多いことに気付かされました。

今回の体験をこれからのクラブの活動に生かせていきたいと思いました。






*ラリグランスクラブは寄付金(きふきん)とバザー(など)売上金(うりあげきん)のみで活動(かつどう)しています。

   *LSG(視覚障害児寮)の運営が始まり、寮の維持(借家代、寮母さん給料、光熱費、寮生の食費)に、年間60万円ほど経費が増えました。

   *日本での事務経費は公益財団法人コープともしびボランティア振興財団からの助成金で賄うことが出来、
皆様方からの寄付金とバザー売り上げ金は全てネパールでの教育支援活動に使うことが出来ます。

   *スタッフ一同バザー活動に頑張りますが皆様方(みなさまがた)(あたた)かいご寄付金(きふきん)をこれからもお(ねが)いしたいです。


ゆうちょ銀行 総合口座への振込み

ATMによるゆうちょ銀行口座間の振込み手数料は無料です。
窓口で郵貯口座からの振り込みは手数料140円が必要です。
領収書の発行は出来ません。

   記号14360 番号68422691 

   名義 : ラリグランスクラブ 
  
   口座の種類 :普通口座

ゆうちょ銀行 振込用紙を使っての振り込み

メッセージを書くことが出来ます。
住所氏名をお書きください。領収書を発送いたします。

申し訳ございませんが振込み手数料が必要です。

(窓口での振り込み手数料:3万円未満120円・3万円以上330円)
(ATMからの振込み手数料:3万円未満80円・3万円以上290円 
  振り替え口座番号 00960-7-244821

  名義 :ラリグランスクラブ

ホームページ制作   ラリグランスクラブ代表 五十嵐園子

トップページへ