ラリグランス通信 154号
* * 2019/06/02 * *

            ラリグランスの仲間たち   カトマンズ 於 2019年5月10日          


                   

六月。 若葉を濡らし緑の匂いを伝えてくれるような小雨が降ってきました。

ネパールでも新緑が美しい季節でした。

2019年、第20回ネパール訪問の報告です。



目  次 ( content )

 1
ネパールでのラリグランス活動

 2

日本でのラリグランス活動
 

 あ と が き





  

1 ネパールでのラリグランス活動

   

  
ラリグランスの仲間たちとの交流
         
  1. ラリグランスクラブ仲間との交流会

     


  2. 神戸シルバーカレッジ英語点字グループからの「全盲のクライマーエヴェレストに立つ」の英語点字訳本を贈呈
  
     

  <1,2>の様子は次号ラリグランス通信で久堀洋子が詳しく報告します。


            


  日本でのチャリティーバザーのための商品買い付け

    

  今年は例年の品より少し値の張る上質のものを選びました。

  バザーでは中々高値なものは売れないのですが、顧客のお客様も増え良いものも買いたいとおっしゃってくださる方が増えたからです。

  そのため仕入れ総額があがり全部売れるかどうかが心配です。

  皆様が喜んで買ってくださることを願っています。


         
  
ネパールの友人たちとの交流

  ルースさん坊やを連れて来訪

   今年もJICAで働く友人ののりこさんが訪ねてきてくださったところに、ルース(クリシュナ)さんも遥々ナラ村から来てくださいました

 ルースさんは通信62号で紹介したように困難な状況から勉学に励み看護助手資格を取って働き、幸せな結婚もしました。

 震災の時に子供が産まれ、その後もとの岩村病院で働き、幸せいっぱいな生活を過ごしているかと思っていましたが、現在夫からの酷いパワハラで苦しんでいるとか。ネパールでは離婚は難しいとか、。

 別室でサンタさんが悩みをいっぱい聞いてあげ励ましてあげていました。私達には以前と変わらない明るい笑顔でネックレスをお土産に下さったりして、元気いっぱいの坊やも可愛いくて楽しいひとときでした。
   


  ディリさん母娘との奇跡の遭遇

 ディリさんは2007年バクタブルで開いていた識字学級の生徒さんです。学級を訪問しお母さんたちが歓迎会を開いてくださって踊っていた時突然倒れました。

 胆管が詰まり命に危機が迫っている状態でしたが、病院とモティさんのケアのおかげで助かりましたが、その後妊娠していることがわかり出産は医者から母子ともに命が危ないと言われましたが、無事に出産されました。

 ラリグランスはその後識字学級を終えましたが、ネパールに行くたび顔を見に行きました。(通信62号参照)。

 今年も訪問したかったのですが、山からの帰りで車は渋滞しているし「会うのは無理だね」と諦めていたてところ何と街角にディリさん母娘が立っているのをサンタさんが見つけたのです。奇跡の遭遇!あの時産まれた赤ちゃんが10歳!感動で泪の再会です。

 「元気そうね。勉強は?」「あんまり、、、。空手習ってる。この間空手の試合で優勝した。」「ええっ!素晴らしい!空手は日本に伝わる素晴らしいスポーツですよ。頑張ってね!!」首を右に傾け「ウン」。

(ネパールではイエスを表す時、首を右に傾けます。ノーと否定されたのかと最初誰もが勘違いします。私達も品物を値切った時右に傾けられて駄目なのかと思いきやイエスで戸惑ったことが何度もあります。)

 楽しいひと時でした。

(写真右は9年前の母娘。左は2019/05/19の母娘)

     


  アヌちゃん(モティさんの長女)の新婚家庭訪問

  去年結婚されたアヌちゃんは夫の両親と同居。新築の2世帯住宅に住んでいます。住宅は近代的な3階建洋風3LDKです。義父様は仕事リタイヤ後、外国に定住したネパール人との交流協会の会長で忙しくされ、義母様も退職まで働いておられ、アヌちゃんも働き、家のことは掃除洗濯食事も4人平等にこなすという恵まれた家庭環境でモティさん夫妻も大満足の様子でした。

          

 
モティさんの友人ラメシュさんとニューパニさんと談笑
  
        
 
  写真中央はラメッシュさん。バックのホテルのオーナーです。他にいくつもホテルとレストランを経営されている実業家です。障害者に理解と尊敬の念をもっておられ、ラリグランスの活動についても話が盛り上がりました。この日も東アジア車椅子バスケットのトーナメントがカトマンズで開催されるということで外国からの車椅子選手たちが宿泊に来ていました。
 
  右端はニューパニさん。モティさんとは職場が同じで家族ぐるみで親しくされています。私達も8年前にご一緒にジリに旅行しました(通信78号)。久しぶりの再会でした。


  
標高2000mの森林でのハイキング
       
     3日間の旅でしたが天候もよく豊かな森林のオゾンを胸いっぱいに吸い木陰で読書したり散歩したりゆっくり休養できました。

    
Shivapuri Jungle (シバプリジャングル)国立公園

      シバプリ国立公園は、カトマンズから35キロほど北にあります。道路は入り口から舗装されておらずたどり着くまでに2時間ぐらいかかりました。
      
      4年前の大震災の後古い宿泊所をロッジ風の近代ホテルに改築されたそうで、そこに宿泊しました。

      外国人観光客には知られていないようで、ゆとり層のネパール人が利用し始めているようです。
     
       モティさんは私達を案内する前に必ず現地に足を運び調査してくだり<良し>と自然派の私の好みに合わせて予約してくださいました。
     
       公園への取り付き道路に検問所があり、外国人一人1000ルピー(約1200円)ネパール人一人150ルピー車1台400ルピー払わされました。ネパールの観光地では必ず外国人から1000ルピーぐらい入場料を要求されます。

    

     
      
 日本では国立公園となるとホテル、土産物店、バスや車の駐車場などの設備が整っていますが、シヴァプリの丘には一軒の山小屋風のホテルと、子どもたちが遊べる小さなサッカーやバレーボールの広場とトランポリンが一台あるだけで、標高2190mにある森一つ独り占めという感じです。
 
 広々とした緑豊かなお休み処のような景観が心を和ませてくれます。

  写真の花はコイララの花。ネパールでは日本での桜のように春の訪れを告げてくれる花だそうです。蕾はおひたしにすると美味しいからとサンタさんは花より団子で見つけると採ります。コイララの次の写真は木苺を摘むモティさん夫妻。

  
Nagarjuna Forest (国定公園)

     以前行ったことのあるChandragiri hillにケーブルがついたとかで、モティさんはここに案内することを考えていてくれましたが、私はケーブルが出来て観光地になったところより、地図でNagarajuna Forestを見つけて、ここに行きたいと所望しました。

     モティさんは初めてのところなので不安がりましたが強行しました。

     ここでも取り付き道路に検問がありシバプリと同じく料金支払いました。

     ここはシヴァプリよりもっと知られていない所で道は凸凹悪路でモティさんは緊張で大変でした。

  でも途中でお猿のファミリー群団と遭遇したり、ネパールに行くと必ず探す大きな松ぼっくりを見つけたり頂上のチベタン仏教のストゥーパ
(仏塔)ジャマイチャ寺院は素朴でマニ車はなかったものの風にはためく経文を書いたタンチョルは圧巻でした。

  モティさんはもう一度ゆっくり来たいと喜んでおられたので良かったです。

        


               


   2 日本でのラリグランス活動 

 
5月28日。タグ付け。

         

第4火曜日は手作りの日ですが、午前中に手仕事、午後からネパール仕入れ品に値段のタグ付をしました。200枚ぐらいのタグはなくなり、ついでに商品の整理も出来たので良かったです。岩田さん大窪さん堀田さんありがとうございました。

    
寄付金御礼

   ★ 京都ノートルダム女子大学同窓会 様
  
    藤田妙 様

   ★ 松田のり子 様

   
 川勝宏子 様

    五十嵐恒夫 様

販売ご協力
 
    新家比佐子 様

           
 


  
いつも変わらぬ暖かいご支援に感謝いたします。

     本年2018年度の寄付金は2019年度の活動に使います。


       

                         
              

            3 あ と が き 


2019年度のネパール訪問は、ゆとりのある行程にしていたので色々考える時間が出来たため得ることが多かった。

子どもたちの精神的にも身体的にも成長した姿を目の当たりにすることで、私達の微力ながらの活動が実を結びつつあることを実感させてもらえ嬉しかった。

2018年度に頂いた皆様からの寄付金とバザーの売上金の約130万円を、2019年度の活動資金としてネパールに運ぶことが出来ました。

早速、来年2020年度活動のために働き始めます。

皆様。本年度もご寄付とバザー品購入のご協力をお願い申し上げます。

それと、忘れてはならない私達の原動力となる励ましの言葉をお願い申し上げます。

*ラリグランスクラブは寄付金(きふきん)とバザー(など)売上金(うりあげきん)のみで活動(かつどう)しています。

   *特にLSG(視覚障害児寮)の運営のためには、寮の維持(借家代、寮母さん給料、光熱費、寮生の食費)と教育費に年間110万円ほど経費がかかります。

   *2015年6月より、震災被災児童の教育支援も始めましたので、さらに資金が必要です。

   *運営費は年間約140万円です。

   *日本での事務経費はこれまで公益財団法人コープともしびボランティア振興財団からの助成金で賄ってきました。

    2018年度から助成が打ち切られました。そのため2019年度よりバザー売上げ金の一部を日本での事務必要経費に回させていただきます。

   *スタッフ一同バザー活動にはさらになる努力をいたします。

   *皆様方
かいご支援をこれからもどうぞよろしくおいいたします。


ゆうちょ銀行 総合口座への振込み

ATMによるゆうちょ銀行口座間の振込み手数料は無料です。
窓口で郵貯口座からの振り込みは手数料140円が必要です。
領収書の発行は出来ません。

 記号14360 番号68422691 

 名義 : ラリグランスクラブ 
  
  口座の種類 :普通口座

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住所氏名をお書きください。領収書を発送いたします。

申し訳ございませんが振込み手数料が必要です。

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(ATMからの振込み手数料:3万円未満80円・3万円以上290円 
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    00960-7-244821

  名義 :ラリグランスクラブ

ホームページ作成   ラリグランスクラブ代表 五十嵐園子

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