一期一会


村の教師 リキ・バドゥル・ラナさん


私たちがポカラのフェアプリンスホテルにたどり着くとKさんの知人のラナさんが待っていました。
2年前にK子さんがモティさんとタンセンを訪れたとき知り合ったそうです。彼はモティさんの母校の教師でした。
現在彼はプンパというタンセンとルンビニの中間から徒歩で3時間ぐらい入った山村で公立中学校の理科教師をしています。
32歳で子供が一人います。奥さんは畑をしながら専業主婦。

今回事前にモティさんが私たちの渡ネを彼に知らせてくださっていました。
彼はその村から徒歩とバスを乗り継いで一日かけてポカラまで訪ねてくれたのです。

翌日は障害者施設のシシュビカス・ケンドラとセワケンドラ。保育園のジョティケンドラに一緒に行きました。
彼は大変熱心に見学し特にジョティケンドラでは幼児の中に溶け込んで一緒に作業をしていました。

彼がモンテッソーリ教育をすでに知っていたのには大変驚きました。
色んな教材に目を輝かせ日本から送られたというネパール語に翻訳された美しい絵本に見入っていました。

そうこうするうち昼になり今からでは今日中に村に戻れないということで、フェア湖畔で一緒に食事をした後友人の家に泊まらせてもらうと言って去ってゆきました。
この次ネパールに来たときには必ず村を訪ねて下さいと何度もおっしゃいました。

現在カトマンズとポカラ以外では反政府派テロ集団マオイストが権力を広げ、公立の学校教師は政府とマオとの板ばさみになり何人もの教師が殺されたり生命を脅かされています。
ラナさんはマオイストには食べ物やお金を渡せば何も心配はないとアッケラカンとおっしゃっていましたが、そんなことで問題が解決できるはずがありません。
現地の人々には自分の身に危険が降りかかるまで事の重大さが分からないようになっています。
報道関係は規制されているし国民には国の危機について知らされていないのです。
むしろ私たちのほうが情報を知っているのかもしれません。

教育熱心で家庭の幸せを大切にしているやさしいラナさん。
どうぞ言動にはくれぐれも気を付けて頑張って生きてください。



ネパールの郵便局


お母さんたちに編んでもたった帽子や襟マフラーを、これまで日本に帰国する方に持ち帰っていただくようにお願いしていました。
毎回お願いするのも申し訳ないので郵便局から送ってみました。


郵便局に品物を持っていき、内容物を申請する。重さを量る。品物の値段はいくらぐらいか申請する。郵便局備え付けの段ボール箱(大中小・有料)につめる。送料・税金(帽子は同じものが多数であるため商売にするとみなされて値段の約10%)を払う。
職員がダンボールのつなぎ目に蝋を垂らして塗りこめる。(写真参照)

何と3日後、神戸に着きました。
製品70点ぐらいで7800円ぐらいかかり帽子1個につき108円ほどの送料がかかります。
送料にかかる経費は高いのか安いのかこれから検討します。

日本からネパールに物を送るのはトラブルが多いのですがカトマンズから日本はとても簡単に出来る事がわかりました。

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