ラリグランスクラブ報告
1.ラリグランスクラブのネパールでの動き
2.ラリグランスクラブの日本での動き
3.ラリグランスクラブの仲間たち

*1.ラリグランスクラブのネパールでの動き*

♪奨学生シリステイちゃんの今


奨学生No.1のシリスティ・ミジャルさんです。
ナースリスクール(プレ小学校)を最優秀の成績で終えプリマリースクール(小学校)に進級しました。
新学期を迎えるにあたり新しい教科書を進呈し入学許可料や月謝を支払いました。
さらに勉強に励みたいと言っていました。





♪奨学生シリンちゃんの今


お父さんお母さん妹とシリン           お姉ちゃんと勉強するシリン

シリンちゃんが2歳になった頃お母さんは他の人と結婚してしまいました。
お父さんが朝早くから夜遅くまで働いている間に近所の人の出入りがありお母さんはその人と仲良くなりその内に結婚しなければならないハメになってしまったそうです。だから本当のお母さんの事は憶えていません。
お姉ちゃんはお母さんの事を憶えているのですが会っても話が出来ないと言っていました。

残された2人の幼い子どもが不憫で親切にしてくれた人が今の新しいお母さんです。妹も産まれました。
お父さんは家具職人として働いていますが食べるのが精一杯。ギリギリの生活で子供達を学校に行かせられませんでした。
お母さんは「どうかして子供達を学校に行かせたい」と思っていたところに私たちとの出会いがありました。
勉強が好きなシリンちゃんを奨学生No.2に選びました。
近くの公立学校に通えるように手続きを済ませました。
成績の如何によっては私立校に転校させて10年間SLC合格を目指して学習のサポートをします。

♪識字クラス開設準備♪

ラリグランス保育園が借りている借家で、読み書きの出来ない婦人たちのための識字学級を開く準備をしています。
ラリグランスに通う園児の読み書きの出来ない母親を対象に、5〜6人から保育園の教師が教える形で始めます。
クラス内の教育設備は保育園と共有できるように整えます。

*2.ラリグランスクラブの日本での動き*

♪ラリグランスクラブ運営のための資金について♪

1.団体からの寄付金

コープ神戸:ともしびボランティア振興財団からの助成金

ネパールへの渡航を控えた2月初旬。コープこうべの新聞の紙面で「ボランティア活動助成金 申し込み受付中」という記事が目に入りました。
対象は兵庫県内で継続的に活動しているボランティアグループということです。
早速詳細を聞きに行くと、これまで助成を受けていたグループは、お年寄りのためのお弁当配りとか、目の不自由な方のためのケアのグループとか県内の身近な所でのボランテアグループばかりでしたが、今年から初めて海外に目を向けたボランティアも対象にすることを考えているので申請を勧められました。
クラブの定款や年間の予算書など結構準備する資料が必要でしたが、会計係りの久掘洋子さんと書類を作成し申請しました。
ネパールから戻ると日本での活動費として3万8千円が支払われるとの通知が来ていました。
万歳!凄い!
これまで「ネパールの貧しい人々の為に使ってくださいね。」と託された寄付金はそっくりネパールでの活動に使いたいので国内での事務経費の捻出に苦労していましたから助かりました。
コープともしびボランティア振興財団さん有難う。
これから一層コープさんでお買い物しますからね!

京都ノートルダム女子大学同窓会からの寄付金

京都ノートルダム女子大学は私の母校であります。
ラリグランスクラブはネパールに建てられたノートルダムスクールに関わる事から始まりました。
京都ノートルダム女子大学同窓会では、同窓生が貧しい発展途上国ネパールのために頑張っている姿が後輩達の励みになるということもあって毎年寄付を授与して下さっています。
2006年度も5月21日の同窓会総会で寄付金を受ける事になりました。
ネパールのノートルダムスクールを卒業したスマナ・シュレスタさんは京都ノートルダム女子大に留学し、同窓生としてラリグランスクラブで共にネパールの発展の為に活動しています。
同窓会の期待にそえるように頑張ります。

2.個人からの寄付金。

通信22号以降に寄付してくださった方。  [多田陽子様 畑野和枝様 匿名希望様2名 ]

基金集め方法の提言。

4月初旬、アメリカに在住の畑野様ご夫妻が一時帰国されたのでお目にかかりました。
畑野様とは10年前に、ペルーでのNGO活動からの帰りアメリカに寄った時サンフランシスコの小さなペンションでお会いしてからの友人です。
ご夫妻はお仕事も成し終え悠々自適のお暮らしですが、世界の恵まれない人々の為にご自分達がここまで作り上げてきた幸せの分かち合いをされたいと願っておられて、ラリグランスクラブの活動に賛同してくださり毎年まとまったご寄付を下さっています。
子供達の為にSLC塾を設立することも勧めて下さっていたのですが、設立は無期延期にしたことをご理解くださり奨学制度を充実させる方が良いとも認めてくださいました。

奨学制度は「5歳前後の児童を10年間ケアをする計画で始めます」とお伝えすると、運営費はこれまでのように約束無しの寄付金頼みだけということでは不安定であることを指摘くださり、畑野さんは年間決まった額の支援金を今後10年間寄付する事を約束してくださいました。さらに自分の他にも定額を継続して寄付していただける人を呼びかけてはどうですか?と助言くださいました。

でも毎年とか毎月とか決めていただくと事業計画はたてやすいのですが、決められて寄付をするのは自分の身になって考えると苦しいのではないかと思います。
ですからこれまで通りの方法でご寄付下さって充分ありがたいですが、もし、定額継続の方が寄付しやすいと思ってくださる方があるのならお申し出下さい。助かります。

皆様方からのご厚志を有効に活用できるように頑張りますのでよろしくお願い致します。

*3.ラリグランスクラブの仲間たち*


政治紛争の煽りを受けて極貧の人々にとっては生きていくための生活は並大抵のことではありません。
ラリグランスクラブでは生活に苦しむ人々をサポートすることを願って自分にあった方法で力を出し合い活動しています。
日本人だけでなくネパール人の仲間もいます。

仲間としての主な活動は
*寄付金を供出する。
*寄付金を募る。
*物資を販売しお金を集める。
*バザーなどで売るためのものを集める。(ネパールで仕入れたグッズ・家にある死蔵品・仲間の手作り品)
*バザーなどで売るためのものを作る。(日本ではラベンダーのポプリ・古布を使った小物・クリスマスリースなど)(ネパールでは毛糸製品の制作)

あなたも仲間の輪にぜひ入ってください。

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