** 2009.9.5. 発行 **
きれいで元気な歌声が宴を盛りあげる、、、 2009.4 photo by SONOKO
瞬く間に8月は過ぎ過ぎ9月に入りました
ここ蓼科では低温続きで地震もあって何か不安な夏でした。
今日は雲ひとつない爽やかな秋空です。
いよいよ秋のバザーに向け本格的な準備期を迎えます。
みなさまからの変わらぬご支援をお願いいたします。
目 次
1 | ネパールの生活白書 |
---|---|
2 | ネパールでの教育支援 |
3 | 日本での活動報告 |
4 | あ と が き |
報告:モティ・ギミレ (訳 五十嵐園子)
Nepalese lifestyle(Data from Central
Statistics Department)
ネパール生活白書 (資料:C.S.D )
According to the data from survey by Central Statistics Department, Nepalese livin standard is improved compared to last 10 years. The literacy rate has risen from 49.8% to 63.2%. the women’s literacy rate has risen from 35.8% to 53.1%.
ネパールの生活はC.S.D.による過去10年間の統計によると、向上してきていることがわかる。識字率は49,8%から63,2%に上がり、女性の識字率は35.8%から53.1%にまで上がった。
According to the survey, 33.2% and 57.9% of the families have television and radio sets accordingly. 28.3% people own mobile phones for their daily use. There are more people using mobile phones than the regular telephones. Only 9.8% people use regular telephones which is available mainly in the city areas. Only 3.1% people have personal compters (excluding computers for official work and cyber cafes). 89.2% people live in their own house whereas 9.2% are living on rent.
統計によると、テレビは33.2%ラジオは57.9%普及し、28,3%の人が自分の携帯電話を日ごろから所有し、家庭電話は都市部の9.8%が所有するにかぎられている。
たった3.1%の人だけがコンピューターを持っている。(ここには会社やネットカフェも含まれる。)
89.2%は自分の家を所有し9.2%は借家に住んでいる。
78.4% families own cultivable land. 76% families have migrated from village to city areas whereas 12.8% have migrated from one city to another,
78.4%の家族が農地をもっている。76%は地方から都市に移住し、12%は都市から地方に移住している。
Nepal Labour Power Survey (ネパール国民白書)
2007年12月から2009年1月に16000世帯を調査した結果で国勢調査ではありません。
People who own the house 自宅を持っている |
89.2% |
People who live on rent 借家(賃貸アパートなど) |
9.2% |
People using firewood for cooking 薪で煮炊きをする |
68.4% |
People using LPG gas for cooking ガスで料理をする |
12.3% |
Family using electricity 家庭に電気がある |
56.1% |
Family owning radio ラジオを所有している |
57.9% |
Family owning TV テレビを所有している |
33.2% |
Family owning telephone 電話を所有している |
9.8% |
People owning mobile phones 携帯電話を持っている |
28.3% |
Family having computer パソコンを所有している |
3.1% |
Family owning cultivable land 耕作できる土地を持っている |
78.4% |
People going
abroad for earning |
29.1% |
参考(五十嵐添付):
☆識字率((15歳以上の人口に対する比率)
日本・・・・・・99.8%(男性99.9% 女性99.7%)
アフガニスタン・・36,3%(男性51,0% 女性20.84%)
イスラエル・・・・・97,1%(男性98.5% 女性95.9%)
中国・・・・・・・・・90.9% (男性95.1% 女性86.5%)
アメリカ・・・・・・99.7%
ペルー・・・・・・85.5%(男性91% 女性80%)
ユネスコ公開によるデーターですが、信頼に欠けるという1文が何故か添えてありました!
☆持ち家率
日本・・・60% (29歳までは10% 60歳以上は80%)
☆☆☆ 寄宿舎建設計画について
ラリグランスクラブでは、スカラシップの子供たちのために小さな寄宿舎を建設しようと計画を練り始めています。
ネパールでは差別や貧困のために教育から弾き出された子どもがたくさんいます。
低カーストの子供たちがネパールで将来人間らしく生きていくために教育が欠かせません。
ネパールでは、10年生を終えるとS.L.C.(高校卒業認定試験)という試験があり、その成績がネパールでの生きる道の出発点になります。
S.L.Cの試験結果は、たとえば就職のための履歴書などに書く欄があり、一生付いて回るのです。
いわれなき差別に苦しむ低カーストの子供にとってS.L.C.試験は唯一開かれた戦うチャンスです。
所が、貧しい子供たちは、学力をつけられない環境を強いられていることが多くS.L.C.試験で合格点を取得することは至難の業です。
そのためラリグランスクラブではダリットと呼ばれる最下位カーストの子供で、勉強したいと望み家族もそのために熱意を持っている子供を選び、S.L.C.合格を目標にして私学校で学ばせ勉学の機会を作ってきました。
クラブで選ばれた8名の子供たちは、現在、学校の成績はよく勉学に励んでいます。
S.L.C.試験で高得点を取るために、裕福層の子弟は、月謝の高い私学で学びさらに補習授業に精をだします。
スカラシップの子供たちの今の現状では勉強が足りません。
そこでクラブでは寄宿舎を作り、そこに住まわせ、コーチングクラスを作って学ばせることを考えはじめました。
場所は子供たちの住居に近いダリコットにあるモティさんの土地(写真参照)に作ります。
現在、井戸が掘れるか調査中です。
予算は350万円です。まだ夢の段階で発表するのは時期尚早かもしれませんが、まずは資金作りのために頑張らねばなりませんので皆様からの理解と協力を仰ぎたいので公表しました。現在150万円ほど用意できています。
建設費が予想を大幅に上回ったり、寄宿舎建設に疑問点問題点が生じたりした場合は計画を白紙に戻します。
ネパールの教育については、通信10号の「ネパールの教育」に目を通してください。<tusin10_3.html へのリンク>
☆☆☆ Visiting Domitory ( ネパールのある寄宿舎を訪ねて )
報告:モティ・ギミレ
将来クラブで寄宿舎を建設するに当たり参考のためにネパールのある寄宿施設を視察しました。
On 1st September, I went to visit a dormitory where Anu is volunteering. I got to know different information of the dormitory. She has completed her A level course and utilizing her spare time by volunteering there.It is a children’s home,ORGANIZATION FOR COMMUNITY,CHILD & ENVIRONMENT DEVELOPMENT (OCCED\NEPAL). It is a place for the orphans. There are children whose age range from 6 months to 15 years. They are looked after by some women who live there. There are people who look after their health, living and dining. Children below age 5-6 are taught in the home itself and then sent to a nearby school. All the children of the home study in the same school. Volunteers come from other countries as well. These international volunteers are supposed to give 150 £(pound) for volunteering and this is one way of collecting the finance. They also bring clothes. Books and various other useful things for the children.
9月1日、私は娘のアヌーがボランティアで通っているある寄宿舎を訪問しました。私はそこで又違った寄宿舎のあり方を知りました。
娘は、学校の授業の一環としてAレベルのボランティア研修で孤児たちの寄宿舎に実習として参加しています。
孤児たちは6歳から15歳です。彼らはそこに一緒に住む数名の婦人たちと生活をしています。婦人たちは、孤児たちの健康、生活、食事の世話をし、5~6歳の子供たちはその家庭的な環境で育ち、そこから近くの学校に通います。
すべての子供たちは同じ学校で学び、家庭学習は外国からから来るボランティアたちによって支えられます。
国際ボランティアは1回(3~4週間)に150ポンド(約2万3千円)出資しそれが運営の一部になっています。
彼らは他に衣服や本や子供たちに必要な生活物資も運びます。
☆☆☆ ネパール写真展 in 蓼科
8月7・8・9日に 蓼科の山荘にてネパール写真展&ネパール民芸品販売を行いました。
場所は五十嵐山荘の1室です。
ここには3000軒以上の別荘があり、その頃は大変にぎわうので、ネパール展を計画しました。
別荘の通信誌に案内を出しましたが、原稿から「販売もしています」と言う一文が削除されていたので、お財布を持たずに来られた方がけっこう多く残念でした。
エヴェレスト登山の経験者や興味を持つ方も多く、山岳写真がほとんどなかったので最初がっかりされる方もありました。
でも最後には、「思いがけずネパールの貧しくとも明るい生活者の写真を見ることが出来ました!」と喜んでいただけました。
目を開かされたと寄付を下さる方、もう一度お財布を持ってきてくださる方もあって、7万円ほどの予想した以上の売り上げがありました。
6~70人の参加がありました。
☆☆☆ ネパールから物資を運んでいただく!
ポカラにある障害者施設セワケンドラを支援されているアカナ会の安達恵子さんが今年の夏もポカラに行かれました。
毎年ラリグランスクラブの物資のお運びに協力してくださっています。
モティさんの家族ともすっかり顔なじみ。毎年カトマンズで楽しいひと時を過ごされます。今年はモティさんの家でサンタさんの手料理のランチを楽しまれたそうです。
9月3日に、ネパールのお母さんたちが編んだケープや帽子、ネパール民芸品のカモシカポーチなど持ち帰ってくださいました。
同じ志を持ったもの同士と言って、いつも快く協力してくださる安達さん。心より感謝しています。
ありがとうございました!!
☆☆☆ 通信58号以降のご協力
*ご寄付 倉光誠一様
*バザー用品ご提供 折井恵子様
いつも変わらぬご支援に心より感謝いたします。ご期待にそえるように頑張ります。ありがとうございました。
通信59号では、興味深いネパールの国民白書の一部を紹介できました。
10年前と比べ文化の向上を強調しているようです。
現実は、政情の混乱、経済状態の悪化などで、生活は年々不安定になってきています。
不動産所有率が日本より高くて驚かされました。
最大のお祭りダサインが近づき人々は元気いっぱいのようです。
混乱の中でも人間はけっこう逞しく生きていけるのだと思わされました。
ホームページ作成 | 五十嵐園子 |
ホームページアドレス | http://laligurans.com/ |
郵便局から、郵貯銀行口座に振り込む場合。 名義;ラリグランスクラブ |
00960-7-244821 |
ATM又は他銀行から現金又はカードで 郵貯銀行口座に振り込む場合。 名義:ラリグランスクラブ |
当座預金 支店番号099 0244821 |