ラリグランス通信(つうしん) 70号

** 2010.8.17. 発行 **



 WEPを開くダリットの村 2010.4. photo by SONOKO


大雨、土砂崩れ災害の後、猛暑が続きます。

日本全土なんだか不穏な天気です。

ネパールでは4度目の首相選挙が行われたけれど成立せず

近く5度目の選挙があるそうだが首相は決まらないだろうとのウワサです。

政治家個人のエゴが絡み合ってネパール政治はむちゃくちゃです。



(もく)  次()

 1  Madhu Bk’s group won the Music Programme
マドウさんのグループが音楽コンクールで優勝(ゆうしょう)

reported by Moti Ghimire
モティ・ギミレ 記
 2 モティさんと日本の若者(わかもの)
3 日本(にほん)での活動(かつどう)
4 あ と が き 



1 視覚障害者の生徒達が音楽コンクールで大活躍

Madhu Bk’s group won the Music Programme
reported by Moti Ghimire

                   With the help of laligurans club, the students are not only getting opportunity to study but also involvement in other activities as well. They have already showed their talents in different fields with these 4 years. This has not only improved the individual personality but the image of the School too. This achievement of the students is the target of the Laligurans club.

                   Raj kumar Rai secured first position in Sports Competition(通信69) and Madhu BK’s group took the award in the music competition recently.Raj Kumar Rai with other two friends,from Namuna Machchhindra High School, also participated in the competition but could not take any position.

                   Along with the studies, Laligurans club is financing her music classes as well. She has been admitted in Laboratory school this year. This is one of the reputed college of Kathmandu. Since she had been practicing music for some time, she was selected for inter school music competition of blinds. She along with 5 other blinds had performed a group song in the competition.

                   17 schools from Pokhara, Dharan, Chitwan, Bara, Kathmandu and other cities had taken part in the competition. LaboratorySchool stood first leaving all others behind. The participants were Madhu BK Mohan BK, Manoj Gautam, Santa and Samikshya Bhattarai.

                  The school had informed me about the competition and we had gone to attend it. Since sumizu san was also here, we took him as well. The students were very glad to get such support and had an opportunity to take part in such competition  to win it.

                                  

                マドウ ビシャカルマのグループが音楽コンクールで優勝!
           モティ・ギミレ 記   ( 翻訳:久堀洋子)

 ラリグランスクラブの援助のおかげで、奨学金を受けている生徒たちは、学習の機会を得ただけではなく、様々な分野で活動することが出来ています。ここ4年間、彼らは能力を存分に発揮しています。そして、自分たちの個性を発揮する事が、学校のイメージも高めています。
 
 生徒たちの学業成績を上げることがラリグランスクラブの目標です。

 生徒たちに奨学金をサポートするだけでなく、ラリグランスクラブは音楽実習クラスにもサポートしています。

 視覚障害者のラジュ クマリ ライは、スポーツ大会で優勝を勝ち取り(通信69号)さらに2人の友人たちと一緒にナムナ マチチヒンドラ高校から音楽コンクールに出場しましたが、参加できたのは嬉しいことでしたが、入賞はしませんでした。
    
 
 視覚障害者のマドウは今年、カトマンズで有名な音楽実習校に入学を許可され転校させました。
 
彼女は入学して間もなく、前述の視覚障害者のための中等学校音楽コンクール出場者に選ばれました。
 マドウのグループは、その学校から音楽コンクールに出場し優勝したのです。
 

 彼女は他の4人のメンバーとグループを組み、合唱をしました。

    

そのコンクールには、ポカラ、ダラン、チトワン、バラ、カトマンズ、などの地域から17校が参加しました。マドウたちのグループは、他の学校のグループを断然はなして、トップの位置を占めました。マドウたちのグループのメンバーは、マドウ、モハン、マノジ、サンタ、サミクシャでした。

 学校側は私にこのコンクールの開催を教えてくれたので、コンクールを見学しました。志水君が我が家を訪問していたので、一緒に連れて行きました。生徒たちはコンクールに出場出来た上に、優勝したことをとても喜んでいました。


2 モティさんと日本の若者

      

日本からネパールを訪れた二人の若者。

モティさんにお世話になりすっかり可愛がっていただいて、2人に代わって又2人の親御さんに代わってモティさんにお礼を申し上げます。

T.S君は通信69号でお知らせしましたが第2報をくれたので彼の了解を得て一部紹介します。

 

 お久しぶりです。・・・・です。いまセワケンドラが一週間の夏休みをとっているので、カトマンドゥへ遊びに来ています。
 

 ポカラではいま毎日雨が降り、気温や湿度も高く、異常なほど蚊やいろんな虫に刺されました。勿論モスキートコイルや虫除けクリームを使っていたのですが、どこでかまれたのか、両足首だけで80ヵ所以上かまれ(この数字は誇大ではなく本当です。証拠写真も撮りました)病院に行きました。病院で塗り薬と錠剤抗生剤を貰い、今は大分落ち着きましたが、沢山刺された跡を見て、僕が困っているのにダミアンさん、モティさん、セワの先生を含め医師さえからも笑われました。
 それから、ダミアンさん宅でソーセージを買って置いていたら、猫にソーセージを食べられるという事件にも遭いました。

 僕にとってポカラにいて一番辛かったことは、セワケンドラの生徒と一緒に生徒の家へ訪問した時のことです。ネパールの考えでは出されたお茶や料理は食べるのが礼儀だということを知りました。もし食べずに断って帰れば家の人をとても悲しい気持ちにさせてしまう。

 僕は生徒の家で粉末のジュースを頂きました。しかし僕はその使われている水が沸かしてあるのか分からなかったので断り、同時に日本人はネパールの生水が飲めないことをネパール語で説明したのですが理解してもらえず、元々英語も通じなかったので、とても重たい空気になり、生徒のお母さんを悲しませてしまいました。ダミアンさんにこの出来事の解決策を相談すると「一番いいのは、家に行かないことです」と笑いながら教えられました・・・

 
でも、この話には後日談があり、その生徒の家へ再び行くことになり、その時は紅茶を頂きました。紅茶は飲むことができたので、お母さんやその家族とも仲直りをすることができとても良かったと思います。

 カトマンドゥへ遊びに来て昨日、実は結婚式のパーティーにモティさん一家と一緒に参加させて頂きました。モティさんはスーツで、サンタさんやアヌチャンは民族衣装のとても綺麗な服装で、パーティーには何と千人以上も招待されてい
ました。中には政治家や財界有力者も多数来ていて、自分のような人間がこんなところへ来ていいのかと、とても緊張しましたが、新郎のディパックさんとそのお父さんがとても優しくて、すぐに打ち解けることができました。僕も日本からスーツを持ってくれば良かったと後悔しています。

 パーティーでは皆ダンスを踊り、モティさんやサンタさん、アヌチャンも皆楽しそうで夢見心地でした。僕も阿波踊りの出来損ないのようなダンスでしたが、皆と一緒に踊りました。

 
 ネパール滞在もあと一ヶ月、多少の下痢はありましたが問題ありません。過ぎてゆく日々が名残惜しく、ゆっくり時間が流れているようにも感じられるネパールは、僕に何かを悟らせてくれているようです。

 振り返って改めて思うことは、モティさんやダミアンさんのお世話になってばかりの一ヶ月だったと思います。また、残りの一ヶ月何が待っているのか期待でいっぱいなのですが、ネパールにいて本当のネパールを見過ごしている。そのような気がして心が辛いです。
 ですからネパールの現状に目を背けず、真摯な目で現実と向き合っていかなければならない。また、見なければいけないし、学ばなければいけないとも思っています。ネパールを通してアジアを含め世界全体の問題を知ることに繋がれば、嬉しいと思っています。
          <S.T.記>


もう1人の若者は、ノートルダム小学校のボランティアサークルで知り合った方のご子息の中作護君。

今年大学を卒業され、半年間バックパッカーとしてアジアを回りたいということで、モティさんを紹介しました。

カトマンズでは4〜5日モティさんの家に泊めていただき、Bhaktapur、Patan、Kirtipur Dhulikhel、Banepaというカトマンズ郊外の主要観光地に、バイクの後ろに乗せてもらい案内してもらったそうです。

そのあとノートルダムスクールのあるバンディプールに移動しシスター方からの歓迎を受け、その後ポカラのセワケンドラを訪問する予定と聞いています。

セワケンドラは今日本からの訪問者が多く何かと大変な中ででしょうが、安達恵子さんから快諾いただいたので紹介しました。

多くの方々から貴重な体験をさせてもらったということを忘れず、大きく成長して日本に帰ってきてほしいと願っています。

3 日本での活動


  通信69号以降のご寄付(きふ)  
     
*  匿名希望者(とくめいきぼうしゃ)(さま) 1名

*  蓼科写真展にて。    6,500円
                    

   大好評で終わった 蓼科でのネパール写真展

                              
       

昨年に引き続き今年も蓼科でネパール写真展を開きました。

蓼科には、ヒマラヤに魅せられた方が多く2004年のジョムソントレッキングの写真を展示し喜ばれました。

ネパールグッズ売り上げは3万円あまり。

いつもながら、労に比べ売り上げは少ないですが、お金ではかえられない素晴らしい出会いがあり嬉しく思いました。

        

いつも()わらぬご支援(しえん)(こころ)より感謝(かんしゃ)いたします。

         ご
期待(きたい)にそえるように頑張(がんば)ります。

         ありがとうございました。



         


4 あ と が き


通信70号の更新は多忙のため少し遅れました。

スカラシップの子ども達、WEPのお母さん達の歩みも順調です。

とりわけ視覚障害者の皆さんの活躍が嬉しいです。

月日は飛ぶように過ぎ猛暑ももう終わることでしょう。

これからも頑張ります。

    
ラリグランスクラブは寄付金(きふきん)とバザー(など)売上金(うりあげきん)のみで活動(かつどう)しています。皆様方(みなさまがた)(あたた)かいご支援(しえん)をお(ねが)いいたします。


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