ラリグランス通信(つうしん) 85号

** 2012.03/03 発行 **

              ビスケート祭り     2011.04  photo by Sonoko

バクタプールの春の大祭。ネパール歴の大晦日と正月元旦に行われる。

ビスケートは「蛇を殺す」という意味で、旧年中にたまった邪気を払う祭りである。

バイラブ神とバドラカーリー女神を祭ったきらびやかな山車が楽団と民衆に守られ巡行が行われる。

参道を駆け抜けてきた山車が次々池に入り祭りも最高潮に達したところを民家のベランダから撮りました。




日本ではひな祭り。ネパールではホーリー祭りです。

ホーリー祭では、色水を、行き交う人々、近所の人々にぶっかけあって一日中楽しみます。

顔にも顔料を塗りつけ仮装します。

私ら異邦人には何が面白いのか分からないのですが

これで日頃の鬱憤が晴れるのならと思い

お互いの顔を見ては笑いあい水を投げあい親交を深めたのでした。


(もく)   ()

 1
LSG (Laligurans Sewa Griha)  started

[LSG開始]

reported Moti ghimire
[ 報告 モティ・ギミレ
]
 2

日 本 で の 活 動 状 況 
 3
あ  と  が  き 

 

1 L S G 始まる
報告・写真  モティ・ギミレ 

                       Laligurans Sewa Griha(LSG)started                  

There are many people in the world who have lost their sight during birth. They have a great difficulty living a normal life. In addition to that, when the blind belongs to an underdeveloped country like Nepal where poverty and many other difficulties hits everyone, the survival becomes much more challenging.

With the aim to help such people with difficulties Laligurans Club has started a dormitory. The plan to start the dormitory (Laligurans Sewa Griha)  had started since last two years. Laligurans Club started Scholarship Scheme by funding education of 1 student 6 years back. Till today, there are altogether 10 students studying under this scheme.

3 students have already started staying in the dormitory of LSG.


世界には生まれつき視力を失った人々が多くいます。かれらは普通の生活をするのに大変困難を強いられています。ネパールのような発展途上国に生まれついた視覚障害者とっては更なる困難が待ちうけ自立して生き延びるためには多くのチャレンジが必要です。

そのような人々のためにラリグランスクラブでは2年間の準備期間を経て、この度、寄宿舎(ラリグランス セワ グリッハ)を始める事になりました。

クラブでは、6年前に生活困難者の子どもを対象に奨学金制度を設け、1人から今では10名の児童の教育支援をしています。

今回、そのうちの3名の視覚障害児がこのLSGで生活を始めました。

ラボラトリースクールに迎えに行きました。
[写真は左からサンタさん(ラリグランススタッフ、モティさんの奥様)マニシャ、スナ、寮母のプスパさん、盲目の先生]


  













[写真はLSGに揃った新しい家族]

 寄宿生のプロフィール

Rupak Aryal(ルパック・アリャル)

生年月日 1995年 8月31日生まれ

実家 Dhading(ダディング)

ルパックの右目は完全に見えず左目は少し視力が残っています。彼には3人の姉と2人の兄がいます。でも3人の姉のうち2人の姉と兄は二人とも耳が聞こえません。家族に5人の障害者がいるわけです。(通信32号参照))

ラリグランスクラブからは2007年からルパックの学費と寄宿舎の費用を支援してきました。

彼は勉学に励み去年SLC試験(高校卒業検定試験)を好成績で合格しました。

今はBagbazaarのKathmand Model Collegeの11年生で、勉強しています。。

クラブでは、寄宿生の少女の勉強をみることを条件にサポートを続けることになりました。

[写真は新しい部屋でご機嫌にくつろぐルパック君]

Manisha Rai(マニシャ・ライ)

生年月日 2000年 12月27日 生まれ

実家  Dhankuta(ダンクータ)

6年生

父親はいません。兄が9年生。妹が5年生。

母親が肉体労働者として働いています。







Suna Biswakama(スナ・ビスワカマ)

生年月日  2000年8月7日 生まれ

実家  Hetauda(ヘタウダ)

6年生

9年生の姉と5年生の弟がいます。

両親とも農業。











マニシャとスナは、去年までキルティプールにあるTSDC(Technical Suport Skill Development)の支援をうけて勉強していました。

でも去年から支援をとめられてしまいました。

他に支援をしてくれるグループが見つからず途方にくれていたところに、ラリグランスクラブとの出会いがありました。

彼女たちをLSGに迎えることになり、二人は大変喜んでいます。

[写真はLSGの勉強部屋で点字教科書を使って勉強する二人]


 寄宿生をお世話くださる寮母さん

Puspa Sapkota(プスパ・サプコタ)

実家 Butwal(ブトゥワル)




プスパさんは結婚して1人の娘がいます。

彼女の夫は去年まで仕事はあったのですが、アルコール依存症で仕事を失いました。

夫は夜になっても家にろくに戻ることなく、たまに帰っても暴力を振るうので、娘はおばあさんに預けて1人で暮らしていました。

彼女は生活のために仕事を見つけなければなりません。それでラリグランスクラブの戸を叩きました。

クラブではLSGに定住して子ども達のお世話をしてくれる信頼できる婦人を捜していたので話がまとまりました。

彼女はブトゥワルから来てLSGに住み始めました。


寄宿生全員が彼女の仕事振りに喜び感謝しています。






      2 日本での 活動報告

     寄 付 金 ありがとうございました。

            ★★★   畑野将研 様

             ★★★   匿名希望者 様  2名

    

     ネパールへのお土産 寄 贈  ありがとうございました。

             ★★★    森山雅代 様    ダイオード小型懐中電灯20機  乾電池 100本

            ★★★    内科医師 様    目薬 傷軟膏 解熱鎮痛剤  総合ビタミン剤


             ★★★    五十嵐陽子 様   男女児Tシャツ



皆様方の暖かいご支援に心より感謝いたします。

スタッフ一同 ご期待にそえるように一層の努力をし頑張ります。

これからもよろしくお願い申し上げます。


3 あ と が き

ネパール視察旅行が迫ってきました。

4月5日から24日まで行ってきます。

ナラ村のWEP(識字教室)は婦人たちの識字の成果がみられたことと先生の転職で閉めました。

本年度は新しく開設したLSGを軌道に乗せることに専念し、新しく識字教室を開かないことにしました。

編み物プロジェクトと奨学生サポートはこれまで通り続けます。






ラリグランスクラブは寄付金(きふきん)とバザー(など)売上金(うりあげきん)のみで活動(かつどう)しています。皆様方(みなさまがた)(あたた)かいご支援(しえん)をお(ねが)いいたします。


ゆうちょ銀行 総合口座への振込み

ATMによるゆうちょ銀行口座間の振込み手数料は無料です。
窓口で郵貯口座からの振り込みは手数料140円が必要です。
住所不明のため領収書の発行が出来ません。

   記号14360 番号68422691 

   名義 : ラリグランスクラブ 
  
   口座の種類 :普通口座

ゆうちょ銀行 振込用紙を使っての振り込み

メッセージを書くことが出来ます。
住所氏名をお書きください。領収書を発送いたします。

申し訳ございませんが振込み手数料が必要です。

(窓口での振り込み手数料:3万円未満120円・3万円以上330円)
(ATMからの振込み手数料:3万円未満80円・3万円以上290円 

  振り替え口座番号 00960-7-244821

  名義 :ラリグランスクラブ

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