ラリグランス通信(つうしん) 102号

                    ** 2013.10.11 発行 **                   


                    ☆ 街角で   於:カトマンズ        2013 .3 photo by Sonoko

LSGに行く時は、このような果物屋さんで果物をお土産に買って行きます。


カトマンズはまだ雨の多い日が続いているようです。

日本では10月に入ってから猛暑日が続くという異常気象です。

バザー当日は寒くなってくれないと、

ネパールのお母さん達に編んでもらっている手編みの製品が売れないので心配です。

バザーが成功しますようお祈りください。

目  次 ( content )

 1  
モティさんのネパール便り

reported Moti Ghimire

 2  芙美さんのネパール体験記(1)

< AKIOの学校で >
 3
日本でのラリグランス活動 

< 9月 >
 4
サンタさんのネパール家庭料理

< オムレツ  >
 5
あ  と  が  き
 


1 モティさんのネパール便り

★ 芙美さんを迎えて 

通信101号で紹介されましたが(通信101)、早稲田大学生2回生の芙美さんを8月15日から1ヶ月我が家に迎えました。

彼女はその間、多くのことを体験しました。

ボランティアとして,息子が通う学校で日本語や日本文化のことを教えてくださり、地震の時の心得なども話し、生徒達や先生までもが感動し聞き入りました。

丁度ネパールではお祭りのシーズンでもあり、ティージ祭ジャナイプニマン祭ガイジャトラ祭クリシャアスタミ祭などに案内しました。

初めて会ったとは思えないぐらいに親しくなり、すっかり家族の一員になりました。

私たち家族にとっても大変良い経験になり息子のAKIOや娘のAnuは姉弟のように仲良くなりました。

彼女が去った今は家は何か抜けたようで、近い将来又会いたいと願っています。



               

★ りょうすけ君との突然の出会い。  reported Moti Ghimire   (原文英語 意訳五十嵐)

以前ネパールでラリグランスクラブで友達になった(通信55)cocoさんから園子さんを通じて突然SOSのメールがきました。

友人がヒマラヤで遭難しヘリコプターでカトマンズに搬送され意識不明。家族が渡ネするけれどネパール語は勿論英語も話せないので助けて欲しいとのこと。

彼は色々の国を訪ねるバックパッカーで今回はチベットのラサからヒマラヤ山系を超えネパールに入る予定でした。彼が4000~5000mに達した時、突然呼吸困難に陥り意識を失いました。軍のヘリコプターでカトマンズに運ばれた時点でcocoさんからSOSの連絡を受けました。

彼の家族と友人がネパールに来るとcocoさんから聞いて、飛行場への出迎え、ホテルの手配、病院での手続きになどに奔走しました。

命も危ぶまれたのですが、幸い意識を取り戻し、弟と友人とに対面してからは奇跡的にメキメキと体調をもどし、話すこと歩くことが出来るまでなりました。

又、我が家でディナーを楽しんでももらえました。

最初の彼の状態からここまで快復できた人は珍しいそうです。

動けるようになったので、医者のすすめで病院から直接日本に帰国させることになりました。日本への3人分の飛行機チケットを再予約し、13日に帰国出来る手筈を作ってあげました。

日本に帰って早くもとの体調を取り戻し元気になって欲しいと祈っています。

これまでラリグランスクラブで働く中で沢山の友達に会いお手伝いさせていただきましたが、今回のように、突然降ってわいたような事件に遭遇し手助けできたのは初めてのことでした。

私たちにとっても忘れえぬ体験になりました。

ネパールでは今、祭り休暇の最中です。私たち家族は友達のグループとムスタンのベニという聖地でのトレッキング旅行を計画しています。

私たちはムクチナートの寺院でラリグランスクラブのメンバーと全ての人々のためにお祈りします。


★ ネパールの政情 ★

ネパールにおける第二回憲法改正のための選挙。


新憲法を作るために2008年に選挙が行われました。しかしそれは失敗におわりました。

それから五年たちましたが、この間全ての政党は何事も出来ずじまいでした。退職した上層政務官たちが躍起になって正常化を求めて動いていますが、そこに正当な道を見ることは出来ません。

新憲法のための選挙が11月20日に実施されます。そこで、はたして憲法が改良されるのかもう誰も知りえません。

全てのネパール人は正当な選挙が行われることを望み続けてきましたし、新しい憲法が出現するのを待ち続けています。

There had been an election in Nepal in 2008 for making a new constitution. They had failed to do so then. New assembly had to elected after 5 years which in soon to happen in about 40 days. The government had been unstable for these past 5 years. All the parties have failed to do anything. People who was retired from  a high post of government job has been trying to run the government now. Nothing is in place right now. New Constitution assembly election is now to be held on 20th November. No one knows if there will be any improvement in the governments. All the Nepalese have been hoping that there will be a fair election and we get our new constitution.



2 芙美さんのネパール体験記(1)

★ あきおの学校で ★

 

ドキ、ドキ。

不思議だな・・

   私は今まで多くの場所で、多くの子供達に英語、フランス語、そして日本語、を教えて来たので教えるのには慣れていたのに、あきおの学校の正門を入った瞬間、少し緊張していました。それは、きっとこれから教える学校は私が教えた事の無い環境、初めての発展途上国の学校であったからだと思います。

 

   二日前私がこの学校の下見に来た時、「エッ!これ本当に学校なの?」と思いました。石で出来た建物はとても古くて、今にも崩れそうな感じで、教室は狭くて最低限のもの<椅子、机、ホワイトボード>しか置いてありませんでした。そして、なによりも学校全体がとても暗いのです。どの教室にも電気がついていないのです。ネパールでは、いつ停電が起こるか予測できないため電気を使わないのです。私は、停電の事を考えずにパワーポイントを使って授業を行っていましたが、一日に何回も停電が起きた為、三日目からコンピューターを使うのをやめました。

   そして、もう一つ心配していたことは、初日門に入った瞬間、先生方から鋭い目で見られたので怖く感じていたのです。

しかし、私の最初のクラス担任と子供達はとても優しかったです。生徒達は私が教室に入ると、明るく挨拶をしてくれ、質問ぜめにあいました。そして、私が日本語を教える事を知ると、みんな大喜び。緊張は授業が始まる前には消えていました。  

 

   学校での一日は、ネパール国歌、そして校歌斉唱で始まります。学校全体に子供達の声が響くようにみんな大きな声で、そしてきちんと歌うのです。歌い終わったら、校長先生が毎日道徳の話をし、生徒が交代で学校全体に、その日のモラルの話を読み上げるのです。それが全て終わったら、授業が始まります。

 


   ネパールの私立学校で使われる言語は英語です。ネパール語は、ネパール語の授業があります。公立校では、ネパール語で授業が行われ、英語は英語の時間で教わります。そのため、私立校の子供達は英語とネパール語が理解出来ます。


 
  初め私は5年生の3クラス(90人)を教える予定でしたが、気が付くと幼稚園から中学3年生の子供達にまで教えていました。先生方は、授業中話を聞かなかったりいたずらをすると、ひどく叱ったり、叩くのです。私は常に授業を楽しくするため、生徒達にその日学習した事をスキットにしたり、ゲームをしたり、様々な工夫をしたので、私のことを好きになってくれたようです。


   何を教えたか、というと・・・日本語での挨拶、簡単な単語や言葉(動物、色、野菜など)、日本の文化、そして、地震対策についてです。私がネパールで初めて地震対策を教えたそうです。ネパールは日本と同じく地震が多い国であるにも関わらず、ほとんどの人々は地震が起きたらどうすれば良いか知らないのです。家の屋上に上がって、飛び降りるケースも珍しくないそうです。そこで、私は、学校で地震があったらなにをすれば良いか、そして、どういう準備をすれば良いか、などの事を話しました。


   学校は暗くても、子供達は本当にみな明るかったです。毎日学校に行くのが私の楽しみでした。子供達はみな前日に習った事をきちんと覚えていました。学校の門をくぐると、「おはようございます、ふみ先生!」と明るく迎えてくれました。学校の先生方も、子供達から教わった日本語を私に使い始めました。学校全体が日本語を好きになってくれたようで、私はとても嬉しかったです。


 

   いよいよ、二週間の最終日。あっという間にその日が来てしまいました。校長先生が私のためにお礼の会を開いてくださり、生徒達はそれぞれカードを書いてくれました。中には、キャンディーやチョコレート、シールをカードに入れてくれた子ども達もいました。

   あきおの学校で育んだ子供達との絆はこれからも大切して行きたいと思っています。
   そして、素晴らしい体験をさせて頂けたことに心から感謝しています。

 

    

3 日本でのラリグランス活動


 ネパールからの郵便物 ★



バザーのために編んでもらっていた毛糸の製品を、芙美さんが9月に持ち帰ってくださいましたが、持ちきれなかった分が航空郵便で送られてきました。


ネパールから荷物を送るためには、郵便局にもちこみ、品物と品物の価格を書いた書類を出し、そして嵩さ重さで値段を決めます。


そこで係りの人がOKを出すと、布で包む係りの人がパッケージをグルッと包み、縫いつけのところに、蝋を流しつけ誰も開けられないようにします。


だいたい5Kgで2000円ぐらいかしら。



わずか4~5日で確実に日本の家に着きます。いままでトラブルが起こったことがないです。


ところが、これまで荷物と同時に、その大きな郵便局の窓口に絵葉書を何枚も出して届いたためしがありません。


不思議でしかたありません。


他の所から出された友達やシスターからの絵葉書は届くのに、、、。

ネパール7不思議の一つです。

 ★ バザー準備 ★

     * 10月12日に、神戸しあわせの村での、シルバーカレッジバザーでの販売。英語点字グループの皆様にお世話になります。

     * 10月20日 ノートルダム学院小学校でのバザーで、ボランティアサークルさんがラリグランスクラブの商品を販売。

     * 10月26日27日 京都ノートルダム女子大学の学祭にて、ラリグランスクラブがブースをもらって販売。

                   バザーが成功しますように!!!

★ 今月の支援者様
    
   
* ご寄付    匿名希望者様 1名
   
   
* ラリグランス商品お買い上げ    F 様
                           K 様


              ネパール教育支援のために使わせていただきます。

              
ありがとうございました。



4 サンタさんの ネパール家庭料理




       私たちは毎年モティさんの家にホームステイさせていただいています


       モテイさんの奥様サンタさんの家庭料理は最高!


       サンタさんのお料理をご馳走になった人はみんな口を揃えて美味しい!と感動します。

       

  今日のお料理は、朝のオムレツ 



モティさんの家では毎日朝食を出してくださいます。

ネパールの家庭では、普通、朝は紅茶とクッキーぐらいで済まします。

私たちのために用意してくださる朝食のメニューは、紅茶・ヨーグルト・フルーツ・タマゴ(ゆで卵かオムレツ)・トースト又はロティです。



   ☆朝のオムレツの作り方。☆
 
 1. 小さなボールにタマゴ1個を割りほぐします。
 
 2. (1)に玉ねぎのみじん切り、コリアンダーの葉、緑の唐辛子、塩コショーをいれ混ぜます。

 3. 1人分の小さなフライパンにオイルをいれ熱し、ターメリックをいれ、(2)を一度に入れて焦げないように気をつけながら焼きます。

 4、 チリソースなどかけて頂きます。

* 写真の一人用小さなフライパン(直径10センチぐらい)は、カトマンズで400円位で買いました。鉄製なので電磁調理器を使って料理できました。



                 ** 作ってみました **




タマゴに加える具は、台所にあった玉ねぎ、セロリ、細ねぎ、シメジ、ピーマンを細かく切って使いました。


オイルはオリーブ油を使いました。


1人分のおかずに最適! ヘルシ~! おいし~!

* 家族で頂く時は、普通のフライパンで一度に大きく作って切り分けるのが便利かも。








5 あ と が き

 通信102号では芙美さんのネパール体験記が彩を添えてくれました。

10月に入ってつぎつぎとバザーが始まりました。

次の通信で良いお知らせが出来ますようにスタッフ一同頑張ります。



 

                          

*ラリグランスクラブは寄付金(きふきん)とバザー(など)売上金(うりあげきん)のみで活動(かつどう)しています。

   *LSG(視覚障害児寮)の運営が始まり、寮の維持(借家代、寮母さん給料、光熱費、寮生の食費)に、年間60万円ほど経費が増えました。

   *日本での事務経費は公益財団法人コープともしびボランティア振興財団からの助成金で賄うことが出来、
皆様方からの寄付金とバザー売り上げ金は全てネパールでの教育支援活動に使うことが出来ます。

   *スタッフ一同バザー活動に頑張りますが皆様方(みなさまがた)(あたた)かいご寄付金(きふきん)をこれからもお(ねが)いしたいです。


ゆうちょ銀行 総合口座への振込み

ATMによるゆうちょ銀行口座間の振込み手数料は無料です。
窓口で郵貯口座からの振り込みは手数料140円が必要です。
領収書の発行は出来ません。

   記号14360 番号68422691 

   名義 : ラリグランスクラブ 
  
   口座の種類 :普通口座

ゆうちょ銀行 振込用紙を使っての振り込み

メッセージを書くことが出来ます。
住所氏名をお書きください。領収書を発送いたします。

申し訳ございませんが振込み手数料が必要です。

(窓口での振り込み手数料:3万円未満120円・3万円以上330円)
(ATMからの振込み手数料:3万円未満80円・3万円以上290円 

  振り替え口座番号 00960-7-244821

  名義 :ラリグランスクラブ

ホームページ制作   ラリグランスクラブ代表 五十嵐園子

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